フルキャストによる大団円
何だこの夥しい人は。
ここは一番広い病室なのだが、明らかに入りきれていない。
「ご隠居様、気が付かれたのですね。」
「ああ、神が最後に与えてくれたボーナスというか、結婚記念日のプレゼントだ。」
「エル君・・・」
「みんな、忙しいのに集まってくれて、本当にありがとう。」
「師匠、本当に嬉しいです。どうせならこのままま回復してやって下さい。」
「これで生きてたら、また陛下に怒鳴られるんだろうなあ。」
「そうですなあ・・・」
「ギュンター殿、ゲル、飲み過ぎはダメだからね。歳なんだから。」
「まさか、お坊ちゃまとお呼びした方をお見送りするなんて、信じられません・・・」
「ごめんね。ルーデルさん、ヴィレ。そこの泣き虫フランのこと、頼みます。」
「お任せ下さい。父上。」
「レミリア、そのイヤリング、大切にしてくれてありがとう。良く似合ってるよ。」
「ごれば、うちの家宝でず。生涯、だいでづにじばず。」
「ジョセフさん、ヤンさん、顔を上げてくれないと見えないよ。」
「はい、ご隠居様、本当にありがとうございました。」
「メリッサは、まあいいか。」
「お父様、あんまりです。」
「ははは、でも、ベアのことはゴメンね。トマスとコレットさんを大切にね。」
「はい・・・」
「ご隠居様、お一つどうですか?」
「これは・・・アイリーンさんらしいね。・・・これ、エルフリーゼさんのクッキーだね。」
「さすがですご隠居様。お腹が減ったときには甘い物に限ります。」
「そうだね。アイリーンさんが正しいよ。ウルさんと仲良くね。」
「はい。もう声が詰まってるウル共々、ありがとうございました。」
「アルマさん、アーニャさんのこと、頼みました。」
「ええ・・・おばがざぐだざい。がならずや、おばぼりいだじばず。」
「オイゲン先生、本当に長い間、ご迷惑をお掛けしました。」
「いいえ、力及ばず、申し訳ございませんでした。」
「それとサラさんも、ルカスのこと、よろしくお願いします。」
「はい、二人を必ず見守ります。企業団のこともお任せ下さい。」
「パウロ、ティアラさん。いつまでも仲良くね。」
「もちろんです。仲人に叱られないよう、生涯頑張ります。」
「ブルーメリ、ベルが馬鹿な事を言うようなら、ひっぱたいてもいいんだからね。」
「大丈夫です。最高の夫ですから。」
「ブリギッテさん、コンスタンツェさん、エマさん、これからもいい作品を期待していますよ。」
「ええ、エルちゃんブランドを三人で立ち上げるわよ~!」
「閣下、私たちをいつまでも見ていて下さい。」
「アリがとうゴざいました。」




