表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
リンツ伝  作者: レベル低下中
第七章 晩年編
1722/1781

ドレスも必要

 ベアトリクスが領民学校を卒業した。

 本来なら高級学校に入学といきたいところであるが、彼女は帝都にて皇妃教育に入る。

 その前にドレスを作っておかないといけない。



「まあ!ベアちゃん。ちょっと見ないうちにまた一段と綺麗になったわね~」

「これにはブリギッテと同意見です。さすがはメリッサ閣下の娘さんです。」

「ということで、何着か作って欲しいんだよ。」

「もっちろんよ~。リンツ家のドレスは全てアタシにお・ま・か・せ・よ!」

「相変わらず元気ですねえ・・・」

「もちろんデス。いい仕事ニハ気力ト体力ガ必要デスから。」


「でも最近は歳のせいか、目が霞んじゃって~、でも、みんなの分は別よ。全力で最高のものを用意するわ。」

「是非、ベアのウェディングドレスもお願いしたい。可能であれば、3人の合作で。」

「まあ、コンスとエマなんかと合作なんて嫌だけど。エルちゃんの頼みなら、仕方無いわね~」

「全くです。しかし、未来の皇后陛下の晴れの衣装となれば、やらざるを得ません。」

「でも、まダ、5年は先デスよね。」

「だから、それまでは現役でお願いします。」


「ええ、いいわ。エール・アンジュより先に店を畳むなんて嫌よ。」

「えっ?お弟子さんに後を継がせないんですか?」

「閣下、弟子が引き継ぐのは良いのです。ただ、弟子はまた違う感性を持っていますので、店の名前は変えていただくのです。」

「ゴ領主様のおっしャっテイた。ブラんド戦略といウもノデス。」


「そうなんですね。確かに、お三方は既にこの世界の生ける伝説みたいなものですもんね。でも、それはまだまだ先ってことで、お願いしますよ。」

「ええ、リンツ家の注文だけは、死ぬまで請け負うわ~」

「閣下、他のどこの馬の骨か分からない者に譲りはしません。百歩譲ってアフォスフルークです。」

 百歩も譲るのね・・・


「皆さん、本当にこの街に来て下さってありがとうございます。今やこの町は、ラーヘル陛下公認のファッションの都と言われるようになりました。」

「コチラこソ、行キ場の無イ私タチを拾っていただき、ありがとうございました。」


「エルちゃん、初めて会った時に、未開の辺境と揶揄される状況を打破したいって言ってたわねえ~。アタシたち、役に立ったかしら~」

「ええ、もちろんです。そしてこれからも、よろしくお願いします。」

「じゃあ~、取りあえず、各自10着づつね~」

「了解!」


 そりゃ多過ぎだよ・・・


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ