こっちも盛り上がってるなあ、おい・・・
とある休日のグラーフ・ロスリー。
「こっちの部屋だよ、エル君。」
「みんな揃ってるね。ご夫人方もこんにちは。」
「ご隠居様、お待ちしておりました。お料理も揃っておりますので、どうぞ。」
「マダムローサはこちらでございます。」
「ホント、ブレないよなあ・・・いいのかい?グレーテさん。」
「ええ、もう諦めております。どうせ、浮気できるほどにはもてませんので。」
「ワッハッハ!もう完全に見切られてるじゃないか。」
「うるせーよ。俺はローサ夫人が隣にいれば、それでいいんだよ。」
「しょうがないな。今日だけだぞ。」
「それにしても、みんな幸せそうだねえ。余裕綽々って感じだ。」
「そうですね。特に奥様方に余裕が感じられますね。」
「ありがとうございます、奥方様。何と言っても皆さん、子供も独立し、孫もおります。後は何の心配もなく、自分たちのために時間が使えるのです。」
「妻の言うとおりです。僕の所も今や売り上げの8割は企業団の製品販売と原材料販売収入ですから、安泰なのです。すでにラウル商会に肉薄するレベルですからね。」
「俺の所も、息子に任せて心配ないからな。むしろ、ここにある研究所がうちの商会を支えているし、何と言ってもノイアルフハイムだよ。まさか町一つ作らせてもらえるなんてな。楽しみで仕方無い。」
「僕は自分のペースでのんびりやってるよ。」
「何言ってんだ。一昨年、財務の役人が20人も横領で捕まったの、ガルフの調査が発端だったんだろ。今や帝室の金庫番なんて言われてるじゃないか。」
「あれは兄さんだから。」
「しかし、僕たちが動かしちゃったね。帝国の一時代を。」
「レイ君は公爵家執事長だし、そこの夫人がリサさんだ。本当にとんでもないよ。」
「誰も帝大に進学しないって、先生方には落胆されたのにね。」
「みんな、エル君のお陰で発展できたんだよ。最初に声を掛けてくれたレイ君には感謝だね。」
「レイ君は特別気さくだったけど、貴族学校って今でもあんな感じなの?」
「うちのマティアスも、高級学校と同じ感覚で行ったら大違いって言ってたわ。」
「そうそう、うちのリリーやヨゼフィーネはシュテファン様やメリッサ様が同級生にいたから良かったけど、ドロテアとアメリアは大変だったって言ってましたわ。」
「やっぱりこの町が一番よねえ。」
声が揃った・・・
「またみんなで暮らせて最高よね。」
そっから先は、まだ生まれていない子を含めた孫のマッチングが始まっていた。
奥様トリオ、強し・・・




