表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
リンツ伝  作者: レベル低下中
第七章 晩年編
1718/1781

旧女子会にお邪魔する

 ローサが復活し、アルマさんがいれば、そう、こうなる。


「それでそれで、エルハバード様はどうなのです?相変わらずなのですか?」

「そうですね。攻められ続けてメロメロですね。ローサさんもそうですよね。」

「はい。いつも気を遣ります]。」


「あ~、さっきから聞いてるけど、R指定付かないようにね。」

「あ~るしてい、は良く分かりませんが、はしたなかったですね。」

「でも、うちは近年ないのです。」

「そりゃあ、ルーデルさんは私より7つか8つ歳が上だからね。」

「では、エル君も後数年ですか?」

「私の愛と体力は無限だよ。」


「でも、本当にエルハバード様には感謝しております。大奥様がこんなに幸せなのも、全てエルハバード様のお陰ですから。」

「アルマさんにそう言ってもらえると、嬉しいね。」


「あの時のお嬢様は帝国内で最も不幸な方でした。それが今や、他の追随を許さない独走状態で幸せレースを牽引しています。当時は唯一のまともな嫁ぎ先だと思ったのに、今や帝国を代表する大貴族家です。しかも金持ちなだけではございません。こんなに長く大切にしていただけるとは、とても贅沢な願望なのに、叶ってしまいました。」


「まあ、私がそうしたかったからだけどね。」

「あの時、一応伯爵家なんて言ってしまい、申し訳ございませんでした。」

「そんなこと言われたっけ?」

「あら?エルハバード様がおられない所でしたでしょうか?」

「きっとそうだよ。それに、当時の当家への評価としては、至極妥当なものだ。」

「でも、今や大公家を含めても序列12位。実力は2位です。」

「でも幸せな女性って、きっと上には上がいるよ。」


「確かに、身分だけならマチルド陛下が上です。でも、不敬ではありますが、フランカイザー陛下では、エルハバード様には敵いません。何しろ、大奥様とローサ夫人のお二人とも同じく幸せにされています。これは凄いことです。」

「陛下も、アーニャさん相手なら、また違った力が出ると思うけど。」

「そんな、エル君以外の殿方なんて・・・」

 アーニャさんが私の方を俯き加減で見ながら袖口を掴む。


「キャーッ!これです!これを35年間見せつけられてきたのですっ!」

「まあ!アルマ、別に見せつけている訳ではありませんわ。」

「う~ん、いいものを見せていただきました。もう何も悔いはございません・・・」

「アルマ、そのような恥ずかしい遺言を残さないでください。」

「まあ一応、トマスを呼ぶか・・・」


 アルマさんは、2日ほど寝込んだ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ