旧女子会にお邪魔する
ローサが復活し、アルマさんがいれば、そう、こうなる。
「それでそれで、エルハバード様はどうなのです?相変わらずなのですか?」
「そうですね。攻められ続けてメロメロですね。ローサさんもそうですよね。」
「はい。いつも気を遣ります]。」
「あ~、さっきから聞いてるけど、R指定付かないようにね。」
「あ~るしてい、は良く分かりませんが、はしたなかったですね。」
「でも、うちは近年ないのです。」
「そりゃあ、ルーデルさんは私より7つか8つ歳が上だからね。」
「では、エル君も後数年ですか?」
「私の愛と体力は無限だよ。」
「でも、本当にエルハバード様には感謝しております。大奥様がこんなに幸せなのも、全てエルハバード様のお陰ですから。」
「アルマさんにそう言ってもらえると、嬉しいね。」
「あの時のお嬢様は帝国内で最も不幸な方でした。それが今や、他の追随を許さない独走状態で幸せレースを牽引しています。当時は唯一のまともな嫁ぎ先だと思ったのに、今や帝国を代表する大貴族家です。しかも金持ちなだけではございません。こんなに長く大切にしていただけるとは、とても贅沢な願望なのに、叶ってしまいました。」
「まあ、私がそうしたかったからだけどね。」
「あの時、一応伯爵家なんて言ってしまい、申し訳ございませんでした。」
「そんなこと言われたっけ?」
「あら?エルハバード様がおられない所でしたでしょうか?」
「きっとそうだよ。それに、当時の当家への評価としては、至極妥当なものだ。」
「でも、今や大公家を含めても序列12位。実力は2位です。」
「でも幸せな女性って、きっと上には上がいるよ。」
「確かに、身分だけならマチルド陛下が上です。でも、不敬ではありますが、フランカイザー陛下では、エルハバード様には敵いません。何しろ、大奥様とローサ夫人のお二人とも同じく幸せにされています。これは凄いことです。」
「陛下も、アーニャさん相手なら、また違った力が出ると思うけど。」
「そんな、エル君以外の殿方なんて・・・」
アーニャさんが私の方を俯き加減で見ながら袖口を掴む。
「キャーッ!これです!これを35年間見せつけられてきたのですっ!」
「まあ!アルマ、別に見せつけている訳ではありませんわ。」
「う~ん、いいものを見せていただきました。もう何も悔いはございません・・・」
「アルマ、そのような恥ずかしい遺言を残さないでください。」
「まあ一応、トマスを呼ぶか・・・」
アルマさんは、2日ほど寝込んだ。




