公爵邸に挨拶
「いやあ、フラン君、エルハバード君、アーニャも良く来たね。」
「今年もお世話になります。お義父様とお義母様はお変わりないですか。」
「ええ、年甲斐も無くとても元気ですよ。どうぞ。」
「まあアーニャ、婿殿、いらっしゃい。フランとメリッサたちもどうぞ。」
「お邪魔します。お祖母様。」
「本当にあなたたちは変わらないわねえ。とっても羨ましいわ。」
「エミーリア様は?」
「さっきリーンも着いたのよ。今年はエミーリエさんは来れないけど。」
「お目出度が近いんですよね。アルフレート様がお祖父さんねえ。」
「みんな若い若いって思ってるうちに、いつの間にかお祖父さんになるのよ。私はもうひいお祖母様だけど。」
「だが、それが何とも言えず幸せなのだよ。特に婿殿とアーニャのとこは早いからなあ。玄孫も全く夢じゃ無い。」
「それと、アナスタージウス様は?」
「ああ、今来るよ。どうしても子供をアーニャに見てもらいたいんだそうだ。ああ、来た来た。」
「こんにちは、アーニャ叔母様!見て下さい、エーレンフリートと言います。まだ歩けません!」
「まあ、確かにとても凜々しく、お父様に似ておられますね。公爵家にも2代先の後継者が生まれました。」
「はい。叔母様にそう言っていただけると、大変嬉しいです。」
「エルネスタ夫人も、お疲れでしたね。」
「アナスタシア様、エルハバード様、ありがとうございます。妻の役目を果たせて、安堵しているところでございます。」
「公爵家の方は慣れましたか。」
「はい。みなさんとても親しみやすくて、毎日楽しく穏やかに過ごしております。ザイフリートより、暮らしやすいですね。」
「エルネはとっても可愛いのよ。やっぱり息子より娘ね。」
「残念でした。私のお母様はアーニャ叔母さんで~す。」
「まあ!生意気ね。」
「まあまあリサ、落ち着きなさい。やはり子供というものは、かけた愛情の大きさに比例して信頼と絆が醸成されるのです。」
「何か、アンタに言われるとムカつく言葉が並んでるわね。」
「叔母様、もっとリサをコテンパンにやっつけて下さい。」
こうしていつもの親子バトルが華々しく開幕する。
公爵家、相変わらず楽しそうだな・・・




