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リンツ伝  作者: レベル低下中
第七章 晩年編
1644/1781

二人三脚?三人四脚?

 そして、7月25日はローサとの結婚30周年だ。

 まあとにかく屋敷のみんなは遠慮が無い。

 いや、ゲルとギュンター殿に比べればみんなマシか。

 何より、オルガさんが喜んでくれると、私も年甲斐なくハッスルしてしまう。


 でもゲル、あれは飲み過ぎだ・・・


「あ~やれやれ、やっとみんな帰した。」

「お疲れ様です。ご主人様。」

「ゲルとおっちゃんの飲みっぷりは30年変わらないよね。」

「本当にいつまでもお元気で何よりです。」

「ありゃあ100どころか、200才まで行くね。間違いない。」


「私たちも是非あやからないとなりませんね。」

「そうだね。とっても強敵だけど、頑張ろうか。」

「はい。私も長生きできるように頑張りますね。」

「それに、アイリーンさんの食べっぷりも変わらない。」

「ご主人様、そろそろ暴飲暴食はめっ!ですよ。」

「う~ん、ここで来たか~」

 しばし悶絶・・・


「さて、ではそろそろプレゼントを進呈しよう。」

「私も準備しているのですよ。新しい楽器のマウスピースです。」

「おお、ありがとう。こないだ落としてへこんでしまったからね。これは嬉しいね。それとローサの手紙だね。」

「ご主人様のは指輪です。また素晴らしいものを頂いてしまいました。それに、前のとは違うデザインですね。本当にありがとうございます。」

「それとこれ。」

「まあ、お手紙ですね。二通ありますが、一通はどなた・・・」

「これはローサが絶対に喜ぶ相手だと思ってね。」

「・・・は、はい、グズッ・・・」

 彼女を抱き寄せると、しなだれかかってくる。今回も見事に大成功である。

 しばらく抱きかかえて頭を撫でていると、落ち着いてくれたみたいだ。


「ご主人様にまた泣かされてしましました。」

「字面だけ見たら、私はとても酷い男だよ・・・」

「酷い方と素晴らしい方は紙一重なのでしょうか?」

 んな訳ない。


「まあ、素晴らしく酷いのかも知れない。」

「ご主人様、それではとってもとっても酷いことになってしまいますよ。」

「私は酷~い男だぞ~」

「キャーッ!これは久しぶりにイタズラッ子エルちゃんです。」

「ワッハッハ!ローサに参ったと言わせてやろう。」

「はい。私はいつも参っておりますから。」

「降参するの早すぎだよ。まだまだ先は長いんだから。」

「お手柔らかにお願いしますね。」


 私たちも30年変わらない。


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