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リンツ伝  作者: レベル低下中
第七章 晩年編
1636/1781

リンツ企業団の組織現況

 ここ20年、企業団の内部組織に大きな変更は無い。


 技術開発研究所、医薬品研究所、農林畜産試験場、水産試験場の4つの機関と、国内外に28工場+1醸造所を持っている。


 特に大きい工業団地は、領都ロスリー市街地西側の丘陵地帯と、市街地北側の団地であり、ロスリー市民及びヘワーク村民の主要な雇用先となっている。


 製造分野としては、火薬製造の2工廠で、弾薬用の装薬、花火、マッチ、ダイナマイトなどが生産され、兵器製造工廠で銃砲が製造されている。


 スーディル軍港に隣接する造船工廠では軍民問わず船舶を作っており、金属精錬工廠では製鉄や銅、少量ながらアルミの精錬も行っている。


 精密機械工廠では、顕微鏡、望遠鏡、時計、測量器具類、オルゴール、白熱電球などを製造し、大型機械製作工廠では、蒸気ボイラーやクレーン、機関類や橋梁部材、蓄電バッテリーや発電設備などを製造している。

 紡績工廠は領内に2カ所あり、製糸、紡績から被服生産まで行っている。


 製紙工廠は領内に2カ所、公爵領とサントスに1箇所づつあり、用紙からトイレットペーパー、紙おむつまで生産している。


 食品加工工廠は領内3カ所、公爵領、ウルツ領、エル=ラーンと計6工場がある。輸入されたコーヒーやスパイスの加工の他、酒造、醸造、魚介類加工品、調味料、菓子など、多様な製品を製造する。


 化学工廠は領内外に8工場がある。

 硫酸や硝酸、アンモニアなどの化学薬品を製造する工場が1カ所、医薬品の製造を領内とエルリッヒ領内の2カ所、化粧品が1カ所、化学肥料が国内に3カ所、ゴム・プラスチックが1カ所である。


 これに印刷工廠を加えて計28工場であり、年商17億ディリ、純利益9億ディリを計上し、様々な加工品を販売している。

 また、このほかに、アスペル商会と合弁で製菓店を展開しており、現在、国内外に36店舗を展開している。


 逆に、多くの原材料の輸入も行っている。

 代表的な物は、木材、石炭、硫黄であり、その他にも香辛料や砂糖、コーヒー、カカオ、鉱石、宝石貴金属類、パーム油、ゴムなどがあり、東大陸、南大陸、商業ギルド国などから購入している。


 技術開発研究所では、生産設備改良、原材料精製技術向上、品質向上、生産効率や製品の性能・耐久テストを主に行っており、帝大ロスリー校との共同開発も手掛ける。

 医薬品研究所では、病理研究や薬品開発、安全性の実証を行っている。

 農業や水産試験場では、品種改良や栽培、養殖技術の開発や一般への普及啓発を行っている。


 また、ヴォルフ土木商会と共同で、土木技術研究所を設置しており、技術開発や耐久性のテストを行っている。


 こういった様々な組織の経営を行うのが企業団であり、総裁は領主だが、実質的には、副総裁を務める当家の執事が切り盛りしている。


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