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リンツ伝  作者: レベル低下中
第一章 領地改革編
145/1781

海の調査

 今日は水産試験場の視察


「これはウナギだね。」

「ええ、美味しいことは知りましたが、見た目は最悪ですね。」

「まあ、食欲をそそるかと言えば、ねえ。そこは、調理して販売するしかないでしょう。生では毒があるし。」

「そうなんですね。」


「こちらはアコヤガイの稚貝です。」

「親貝はこっちね。」

「はい、そろそろ産卵の時期ですので、移して来ました。」


「こちらは牡蠣、隣はアワビになります。」

「魚は海の生け簀にいる。」

「はい、タイとブリになります。」

「うん。狙い通り高級食材の宝庫になりつつあるね。」

「高級?でしょうか・・・」


「私には、贅沢な海の幸にしか見えないけどね。それで、珊瑚は見つかった?」

「はい、確かにウラヌス半島の外洋側には広く分布しております。ほとんどは白いものですが、赤やピンクの物も確かにありました。」


「麻の網は使えそうだった?」

「ええ、ただ船の上であの作業はとても辛いです。」

「もっと軽いものがいいんですね。」

「そういう素材があるなら、それと、目がもう少し細かい方が確実に採れます。」

「ありがとう、参考にさせてもらうよ。」


「しかし、よく珊瑚があると分かりましたね。」

「これだけ暖かい場所なら、あってもおかしくないと思ってました。それにウラヌスの浜に白い石がたくさん落ちてるでしょう、あれは珊瑚の欠片です。」


「赤やピンクは見たことがありますが、量はとても少ないですよね。」

「ええ、ほとんどは価値が認められない白いものです。ただ、赤やピンクのものとセットで使えば白だって映えるのでは。それにリバーシの石にいいかも知れませんしね。とにかく浜に行けば嫌と言うほど落ちてますし。」


「なるほど、そういう価値の見出し方もあるんですね。」

「そう。ここの高級食材は勿論、一見、価値が無いように見えるものでも、価値を見出すことはできる。お金って、結構その辺に落ちてるものなんですよ。」

「私には、ここの水槽を含めて、全て価値を見出すことができてないんですけど・・・」

「まあ、お楽しみは後でってことで。」


 そうだよなあ、これにナマコを加えようとしてるんだもんな。


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