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リンツ伝  作者: レベル低下中
第一章 領地改革編
129/1781

そして、ついにチョコ

 ついに、チョコレート試作品が届いたので、早速、お菓子を作る。

 ジョセフさんとヤンさんも、初めて見る素材に興味津々。


「黒いものと白いものがございますね。」

「どちらもチョコレートだよ、黒い方がカカオの種を焙煎して挽いたもの。白い方が種の油を使ったものだよ。少し食べてみるかい。」


「これは・・・黒い方は焦げているのですか?でも、あ、甘い。」

「勿論、甘さは砂糖で出しているものだけど、今まで食べたことの無い香ばしくて、滑らかな甘みでしょ?」

「ええ、口の中で溶けてまいります。」


「これは、全く新しい味、といってもよろしいですね。」

「今日は、これを使ってお菓子を作るから、見ててよ。」

そして、チョコプリン、チョコムース、チョコレートケーキ、アーモンドチョコが完成。ホワイトチョコはハート形にしたが、ほぼそのまま提供した。

 そして、みんなに振る舞う。


「これが、あの種から・・・」

「とても美味しい・・・です。」

「あらあらまあまあ・・・」

「こりゃまた・・・娘に食わしてやりたかったなあ・・・」

 しみじみするなよ!どうせ持って帰るんだろ!

 っていうより、娘いたか?


「これは、わざわざ南大陸まで行って、買ってくるだけの事はありますな。」

「貴族には珍重されると思うよ。」

「お坊ちゃま、これを売るのですか。」

「売るよ。そして、いつかロスリーの人たちでも買える値段にする。」


「そんなに安く提供できるでしょうか?」

「確かに、チョコ丸ごとは難しいけど、クリームでかさ増ししたり、小さくチップ状にして、パンやクッキーにちりばめたら、可能だと思ってる。」

「さすがですな、これは香ばしい臭いがプンプンします。」

 そっちのチョーコはくーろいぞ!


「しかし、黒はご婦人方に受け入れられるでしょうか?」

「殿方には黒、ご婦人方にはホワイトチョコがいいかもね。砂糖やミルクを加えて甘さや色の調節すれば、男性用、女性用にもできる。それにホワイトチョコにイチゴを混ぜるとピンクになるし、発酵前の茶を粉末にしたものを加えると緑になるよ。今回はイチゴが入手できなかったけど。」


「これは菓子作りのバリエーションが飛躍的に高まりますね。」

「いろいろ開発していこうよ。」

「これは、本当においしいですね。ありがとうございます。」


 私は、ローサが喜んでくれるのが一番嬉しい。


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