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リンツ伝  作者: レベル低下中
第一章 領地改革編
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お茶会の後で

 私としては、久しぶりに甘い物成分を大量に補充した後、少し眠いが。



「坊ちゃん。本日は結構なものを、ありがとうございました。」

「うん、みんなとても喜んでいたねえ。作ってよかったよ。」

「ええ、甘い物もそうですが、あのパンは衝撃でした。」

「そう。小麦を作りたい一番の理由があれだよ。」


「恐れ入りました。なぜ、わざわざ収量を減らしてまで進めるのか、疑問だったのですが、これなら十分利益が出るとの判断ですね。」

「もちろん、大麦にも利点があるし、大麦で無いとできない物もある。でも、大麦一辺倒で行くつもりはないよ。ただ、連作障害には気をつけるけどね。」

「承知いたしました。実際に食べれば、農民達も納得するでしょう。」


「そうだね。栽培方法も菓子の作り方も一般に広めていければいい。まあ、砂糖が高級品だから、そんなに普及はしないと思うけど。」

「ええ、しかし、富裕層はこぞって手に入れようとするのではないでしょうか。」

「そうだね。将来的には、帝都で専門店を開くのもいいかなと思う。」

「そうですな。帝都でしか成り立たない商売かも知れませんなあ。」


「うん、それにまだ入手できていない素材の入手の確保や、卵や牛乳の生産や品質管理の改善なんかも、手を付けていかないといけない。」

「食当たりですな。」

「そう、それらを解決して、さらに新しい素材、新しいメニューを作って、他の追随を許さないような店を作りたいね。」

「まだ、メニューがあるのですか?」

 和菓子なんかも企んでいるけどね。


「とにかく、まだ不十分。それに東大陸にどんな物産があるか、楽しみだね。」

「貿易には、そういう目的もあるのですな。」


「どうだった、今日のお菓子は。」

「とても、夢のような味でした。いえ、夢とはこのような味なのでしょうね。」

 ええ!そこまで言葉をマスターしたの? 師匠がオルガさんなのに?


「ローサの嬉しそうな顔が一番だよ。」

「私も、菓子作りの経験はほぼありませんでしたが、お菓子って、あのような味がするものなのですね。」

「そうだよ。そして、もっといろんな種類のお菓子がある。これから、もっとこういったお菓子が食べられるように、みんなで頑張っていこう。」


「私もいつか自分の店を持ちたいですね。」

「えっ?うちを辞めちゃうの?」

「も、申し訳ございません。いえ夢、夢です・・・」

「ジョセフさんならきっと大丈夫だよ。」

「私もお菓子が上手に作れるように、お料理も頑張っていきたいです。」


 2組のみんな!聞いてるか?

 やる気と根気が重要なんだ!


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