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リンツ伝  作者: レベル低下中
第一章 領地改革編
110/1781

収穫祭

 帝国内ではこの時期、各地で収穫祭が行われる。


 ここリンツ領内でも、例外なく祭りが開催される。

 そして、それぞれの地で、伝統や風習を活かした特色ある催しが行われる。


 ロスリーの収穫祭は仮装行列が名物だが、今年は例年より参加者がかなり多いとのことで、東部街道を閉鎖して開設された会場では、長い行列が続く。



「今年の仮装行列はみんな力が入ってたね。」

「そうですなあ。何たって景気がいいですからなあ。あっしも若い頃は参加してたんですがなあ。」

「ゲルハルトならモンスターとか?」

「いやあ、ネコの格好だな。」

「酔っ払いの?」

「ワッハッハ!マタタビ食べたネコだよ。」

「そりゃいいですね。」

「ゲルおじさま、とてもお似合いだと思います。」


「セバスは参加したことないの?」

「いえ、私はいつもこの格好です。まあ、町中でこの格好は仮装と大差ないですけどな。」

「まあ、あちらに美味しそうなお店がたくさん。」

「今年から野菜や魚の品評会を始めたし、お菓子を出す店も増えたね。」


「酒もあるんかなあ?」

「あらあら、奥様をお呼びしないといけなくなりますわあ。」

「いや、ありゃ子供に付きっきりだからな!呼ぶなよ、絶対だぞ。」

 それ絶対呼ぶヤツだからね。


「ローサ、クッキー食べる?買ってあげるよ。」

「はい、その、ありがとうございます。」

「良い、雰囲気ですな。」

 どっちが?


「秋は食いもんといい、季節といい、何でも良いもんじゃ!」

「あ、あれは何ですか?」

「水かけだね。大昔は果物を投げてたらしい。」

「ええ、当家の財政が苦しくなった時代に、時のご当主様が禁止して以来、水を掛けるようになったものですな。」


「まあ、お金が出来たからといって、食べ物を投げるのを復活させる気はないけどね。」

「そうですな。しかし、収穫祭も新しい出し物など、いかがです。」

「来年は商店街の建物爆破でも、メインにしてみようかな。」

「盛り上がりそうですな。」


 祭りの革命が起きそうだ。 


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