蚊に病院送りにされた話
だいぶ涼しくなってきましたね。
気温も30度を下回るようになり過ごしやすくなってきました。
が、しかしですよ。やつらが夏も終わったというのに活発になってきました。
蚊、お前だよ。
蚊は気温25〜30度あたりが活発に活動するんですよ。
ちなみに30度を超えると中には息絶えるものもいます。
そんなわけで最近、虫刺されの薬のご案内が増えていましてね。
実体験に基づいてそれぞれにオススメの薬を販売しています。
まず蚊に刺されると即時型反応と遅延型反応の2種類があります。
即時型反応は刺されたあとすぐ痒みとぷっくり腫れて、翌日には綺麗さっぱり消えます。
大体、小学生から大人に多いパターンですね。
遅延型反応は刺されて数日後から赤みを伴って強い痒みと腫れや患部の熱感があります。
主に乳幼児に多いパターンです。たまに大人でもいますが。
ちなみに生後間もない赤ちゃんと老人は無反応。
即時型反応は一般的な液体タイプの虫刺されの薬ですね。
塗ったあとスーッとした清涼感がほしければメントール配合のものを選んでもらえたらいいです。
お子さんの場合は痒みで掻きむしってしまうと、とびひ(赤い発疹が広がり、見た目がけっこう派手)になってしまうことがあるので
シール状の虫刺されパッチなんかで掻き壊しの予防をしてもらうとよりよいかと思います。
寝ているときとか無意識に掻いたりしそうなときにも、シール状の商品も痒み止め成分が入っているので寝ている際も安心です。
問題は遅延型反応。
いや、わたし遅延型反応なんですよ。
2、3日後から刺されたところが真っ赤に腫れてそれはもう尋常でなく痒いんですよ。
お風呂上がりなんかで血流がよくなるとさらに痒みが増します。
なので、タオルやハンカチで包んだ保冷剤で冷やします。
お風呂は冷水でしばらく冷やしてからあがります。
薬も掻きむしってしまった後だと、迂闊にメントール配合の液体タイプを塗るとすごくしみます。
大人でも「ぁ゙ああー!」と言う声とともにしばし悶絶します。まぁ、わたしのことですが。
なので、オススメはクリームか軟膏タイプです。
クリームタイプは白っぽくハンドクリームみたいな質感です。
軟膏は油分の多いベタベタした質感です。
どちらも塗ったときしみにくいです。
成分はPVA配合やアンテドラッグ型ステロイド配合などの表記があるものを選んでもらえるといいです。
要はステロイドが入った商品を選びます。
「ステロイド怖い」といったイメージをお持ちの方もいますが、このへんのは体内で代謝されて残らないタイプのものになるのでご安心を。
何でステロイドが入ったものを選ぶのかというと、炎症を抑える効果が高いからです。
患部が赤く腫れて熱をもっているということは、見ての通り炎症を起こしているんですよね。
すでに掻いてしまって汁が出てきてジュクジュクしている、黄色っぽい汁が出だした…という場合には抗生物質とステロイドが両方配合されたものを選ぶといいです。
黄色っぽいのは化膿を起こしかけていたりするので、抗生物質で細菌の感染を抑えます。
そしてステロイドで炎症を抑えるといった感じですね。
塗り薬だけだと痒くて寝れない!というときは飲み薬もありますので。
虫刺され用のでもいいですが、花粉症などの鼻炎薬と成分は同じです。
花粉症もあるなら、常備薬にできるようにそちらを選んでも大丈夫です。
クロルフェニラミンマレイン酸塩やジフェンヒドラミン塩酸塩という成分は即効性があります。
ついでに副作用で眠気があるので、よく眠れます。
市販の睡眠導入剤にも実は入っている成分なんですよ。
眠気の副作用を逆手にとった形になりますね。
ただ日中は車の運転とかあるなら危ないからやめてくださいね。
若干話はそれましたが、遅延型反応を「蚊に刺されただけだし」と放置したらどうなるのか。
かれこれ7、8年前に足首の内側を刺されました。
めちゃくちゃ痒いので夜は中々寝付けず、不眠気味で過ごすはめになりました。
そして液体の虫刺されしか家になかったので塗って悶絶。
保冷剤はすぐに溶けてしまうといった有り様。
当時、アパレルショップで働いていたので「さすがに赤くて虫刺されの跡が目立つとカッコ悪いな」と隠すようにブーツで仕事に行ってました。
3日後。日に日によくなるはずが、日に日に悪化している。
真っ赤な範囲が最初の2センチくらいから3倍ほどに広がっている。
5日後。さらに赤い範囲と腫れが足首全体に広がってくる。あともう痛い。このへんでブーツはやめる。
1週間後。なぜか足首の内側を刺されたのにくるぶし側が捻挫ばりに腫れてきた。そして微熱。
後輩に「ヤバくね?」って言ったら「飴さんもう早退して病院いきなよ…」とちょっと引いてた。
病院に間に合うくらいまでの時間まで勤務して、早退させてもらった。
当時は実家を出ていて、付近の皮膚科情報を知らなかったのでとりあえず職場からも近い実家に帰ることにする。
実家に帰ると車はある。犬もいる。母はいないという謎の状況。
犬に「お母さんどこ行った?散歩は?置いていかれたの?」など色々話しかけてみるも
犬は久しぶりに会うわたしに甘えて「キューン」「クゥーン」と甘えた声でとりあえず返事をちゃんとしてくれる。
「うん。分かった」と何一つ分からないが撫でておく。
ただ足を舐めようとするのは今は勘弁してくれ。
しばらくすると母帰宅。
「ダイエットがしたくて犬と散歩に行ったけど、犬が途中でバテて散歩にならんから一回置いていった」とのこと。
犬…ホントに置いていかれてたのか。
そして皮膚科を受診する。
「1週間くらい前に蚊に刺されて、気付いたら足首が腫れてきました」と見せると
「何でもっと早く来なかったんですか?」とちょっと怒られた。
だって…蚊だし、ねぇ?
塗り薬と抗生物質が処方された。
飲みきっても腫れがひかなかったり、熱が上がったら再受診するようにとのこと。
蚊で…抗生物質の飲み薬まで…。
幸い再受診することはなかった。
けれど、1か月以上跡は残って中々消えなかった。
そして今年も8月末に蚊に刺された跡が9月末現在まで残っている。
痒みが消えた時点でまだ赤みがあるのに薬を塗らなくなったのが悪いのはわかっているけれど、30過ぎていまだ遅延型反応ってなぜ…。
それにこの1年、アレルギーの悪化ですでに市販のよりも強いアレルギーの薬をずっと飲んでるのにこのレベルで悪化するとは…蚊で。
とりあえずお客様には心に寄り添った接客ができて、商品も売れるのはいいことだと思うようにする。
まだ蚊に油断ならない季節が続く。