不穏当な発言ですが、ひさびさに凌辱系作品を書いてて愉しい……
女性=M、男性=SのSM小説です。とはいえ更新を止めてしまっている前々作と違い、本作は……。
二十年ほど前まで私はこういった凌辱系のモノばかり書いていました。
エロ本=非モテの恋人代わり! その非モテの最高峰、彼女いない歴=年齢の私がなんだってリア充の武勇伝のようなモン書かなきゃなんないんだよ! ……などという風に考えていたのです。ゆえに合意系作品ではなく凌辱系作品ばかりを……。
しかし、綺羅光先生、結城彩雨先生レベルの大家をのぞき、凌辱系作品はあまりウケていないような気がしていました(たびたび喧伝される“第二の結城彩雨”についても、このひとがそれだ! という決定打的ひとは未だ現われていないような気がしますし……)。
そこで自分のような非モテがなぜかモテてしまうという合意系作品を書き始めたのですが、自分モテ妄想を作品化して公開してしまうという行為はなんともイタい感じがしますし、また、非モテがなぜか? 的作品はそれをユーザー目線で観た場合にも、私にはある種の限界が感じられてしまうのです。
というのが、『愛という名のもとに』(1992 年)というドラマで非モテ・ポジションを演じていた中野英雄さんが、『課長サンの厄年』(1993 年)というドラマでは当時リア充役だった竹内力さんを退け、なんと、渡辺満里奈さんと結婚してしまうという役を演じていまして、観ていた私は、“なんだよ、お前一人だけ勝ち逃げかよ……”と、裏切られたような気持ちになりました。ずいぶんいじけた考え方ですが、“ご同類”が突然モテちゃうっていうのも、なんかね……。
それと、凌辱系でも合意系でもやってること自体はまったく同じ、……という点でもなんだかいろいろ悩んでしまっています(くだらない悩みですが……。でもこれら諸点が、私が合意系作品を完結させられない理由の一端なのです)。
それではこのMっ娘(たち──。本作は1作で2度おいしい、……かな? サブ・ヒロインには死体凌辱の Web 版特典シーンあり? 腐っちゃったって君はサイコー! これだけは合意系作品ではムリかな? いやいややり過ぎて事故死させちゃったパートナーをウジ湧いちゃったって愛し続け、その屍毒 ptomaine をもってあと追い心中を遂げる、……なんて作品はありかな? 私、ボードレールの『腐肉』だとか江戸川乱歩の『蟲』だとかってまだまだ甘っちょろいような気がしちゃってるんですよ。もっとも私が書きたいところまで書いちゃっちゃぁ、あのギリギリのところで現われてくる耽美性みたいなモンが崩壊しちゃうんですけどね……)をよろしくお願いします……。
付記. 『愛という名のもとに』はいつの間にか復活していた(と、私には感じられる)『ミス DJ リクエストパレード 360』(文化放送, 日, 12:00 - 12:55)でも、当時を代表するドラマとして紹介されていましたよね……。