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エッセイ

対人関係によるストレスについて

作者: 衣利


今回は初めてのエッセイになります。



一度は皆さんも経験した事がある対人関係の悩み。

特に職場が多いかと思います。

次第にストレスを抱え、身体にも悪影響を与えます。


私もその内の一人。

職場での暴言(世間で言うとパワハラ)が原因で身体中に激しい痒みを伴って、皮膚にも赤い発疹(蕁麻疹)が身体全身に広がりました。


これが切っ掛けで私はアレルギー体質に変わってしまいました。


それでも私は今まで弱音を吐く事なくどんな仕事に対してもやりきってきました。

蕁麻疹が出たぐらいで辞めるなど、負けを認めてる様で悔しく、続ける覚悟を決めました。

案の定、身体中には毎日痒みが襲う事に…。

アレルギーの飲み薬とステロイドの塗り薬で痒みを抑えながら仕事を続けてきました。

そんな中、一向に無くならないパワハラ。

周りの人間は関わりたくないからと見て見ぬ振り。

社員や主任ですら手出し出来ない。

つまりパワハラをしている二人にとっては天下だろう。

誰もこの二人には逆らえない。

自分が一番正しい考えの持ち主だと周囲に振る舞い、自己主張する。


そんな二人の言う事を右から左に聞き流す様に訓練を始めました。

後、この二人は幸せではない可哀想な人だとも言い聞かせました。

実際、そうだろう。

家庭やプライベートが幸せな人はパワハラなど馬鹿な事はしないだろう。

最終的には私の中でそういう結論に至った。



そうこうしながら三年の月日が流れた。

相変わらず、痒みと闘う日々を送っていた。


けれど、世間を知らない私にとってこの二人は自分が強くなる為の切り札になった。


お陰で強くなった自分が誇らしくもある。


ただ、身体中に残った傷痕を見る度に許せない気持ちだけは中々消えない。

そこで良く聞く言葉がある。


(相手を許すという事)


許せない気持ちがある以上、自分の心や身体の傷も治る事は難しいだろう。


そんな時、ただ一人だけ信頼おける同僚が私にこう言いました。


「貴方はもう十分頑張ったよ」


この一言に私は救われました。

確かに仕事でのスキルは上がり納得していた矢先の話だったので私の中で一つの決意が生まれました。


転職しよう!


私は二ヶ月の間、面接に通い続けて、そして無事に採用!



最後の出勤日、信頼おける同僚さんからは良く頑張りました!と食事を奢って頂きました。


それと最近入ってきた新人の同僚さんからは花束とお手紙を頂きました。

お手紙には私と一緒に仕事出来た事への感謝や私の事を誇らしく思いますといった内容が書かれており私は思わず感動してしまいました…。


自分が頑張ってきたご褒美だと思って……感謝、感謝。


パワハラしていた二人にもお礼の挨拶をしたが、この二人は軽い敬礼だけで特に一言もなかった…。



新しい職場に定職してもうすぐ一年。

身体の痒みも徐々に落ち着き薬の回数も大幅に減りました。

ただアレルギー体質とは一生付き合って行く事になりますが…。



結果的にパワハラ受けてた職場を辞めたのは正解だと思っています。

ただ辞める時期が早かったらどうなってただろう?

私は成長して強くなってただろうか?

その分、精神的に身体は楽だっただろうか?

色々な思いを巡らせますが、私の選択に間違いはなかったと今なら言えます。


これまでの頑張りを強みに変えて日々、過ごして行きます。




 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


(この話は私が職場で実際にパワハラを受けていたという事実をエッセイにしたものです)











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― 新着の感想 ―
[一言]  拝読しました。  それは本当に辛い体験をされましたね……。  ただ、その様に考えられる衣利様はとても強い方だと心の底から尊敬します!  私もストレスからか高校生の心からアレルギー体質に…
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