血統勇者～現代日本では平凡な血統でも、異世界なら最強の血統と言っても過言ではない～

死んだ父の遺品を整理している最中に見付けた錆びた剣。
その剣に埋め込まれた青い宝石が光を放ち、意識を失った熾綜　燈継《しそう　ひつぎ》は、目覚めると現代日本とはかけ離れた異世界に居た。

突如として異世界に召喚された燈継は、聖剣に選ばれた勇者として歓迎された。
剣と魔法の才能を開花させ、勇者としての使命を果たす旅に出た燈継は、これまでの常識では考えられない選択を幾度となく迫られる。
命を奪い合い、勇者という責任を背負い、自分の選択がこの世界の命運を左右してしまう。

これは、輝かしい冒険譚ではなく、魔王との残酷な戦争に他ならない。
そんな異世界で、燈継は勇者としての選択を迫られ続ける。
その選択の結果は、運命だけが知っている……。