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雨が晴れる前に

作者: RAMネコ

雨、降ってますね。そうですね。梅雨明けと油断して廃線のバス停に取り残されたお二人がいました。傘はありません。晴れると思っていたからです。田圃では雨に打たれ気分が良いのでしょう、蛙達が蝉の吹奏の代わりに合唱しています。さぁ、晴れる見込みなし、雲はますます厚く広がり雨を零し続けそうです。かと言って、ずぶ濡れを押して走るかどうか、悩んでいます。そこで、おぉ、貴方は私よりも小さい、私の上着を傘代わりに、私が肩車をすれば二人で濡れずに駆けられるでしょう。妙案!これに乗って、二人は一つとなりいざ外へ走りました。上半身裸の肩に乗る、服を傘にする人が乗り込みます。二人で肩車のお二人はなにぶん初めてゆえに、大きく平衡を崩して背中から雨をたっぷり吸い込んだ泥へと転んでしまいました。仲良く空を仰いで背を泥にした二人は大いに間抜けを笑いあいました。どうやって雨を切り抜けるかばかり考えていて、太陽が顔を覗け雨が止んだことにも気がつかなかったのです。

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