トートタロットカード~☆栞のために
翌日は気持ち良く晴れた。まるで栞の心をそのまま映している様である。
三人で玄関先まで見送りに出てくれた。
「本当にお世話になりました。すっかりご迷惑かけてしまって。」
「いえ、こちらこそ、、ごめんなさいね。昨夜は取り乱してしまって、、。でもあの後、隆哉とゆっくり話合ったの。そして私もね、自分を取り戻したわ。今の、そしてこれからのふたりを見守っていく事にしました。みんな栞さんのお陰よ。本当に有難う。」
「そんな、私の方こそ、、少しの間でしたが、あたたかい家庭で過ごせた事、きっと忘れないと思います。有難うございました。」
「また遊びに来てください。」ご主人と女将さんがそれぞれに言ってくださった。
「是非に、きっと伺います。」
「栞さん、一緒に凛子のところへ行こう。そして一緒に話したい。」
「分かりました。それではお言葉に甘えて。」
改めてお辞儀をして旅館を後にした。凛子さんのいるカフェへ向かう道すがら、自然と前世の話になった。
「でも不思議だなぁ~お袋とも凛子とも兄弟だったなんて、、。」
「ずっと繋がっていたんですね~おふたり!きっと幸せになれますよ、私分かるんです。」
私はそう言って微笑んだ。
カフェに着くと、凛子さんが店先で出迎えてくれた。
「栞さん、もう大丈夫なんですか?体調崩されたとか?」
「ええ、でも今は何ともないのよ。それどころか絶好調かも!」
そう言うと、、
「無理しないでくださいね!」
「有難う。」
「二人とも~立ち話も何だから中へ入ってゆっくり話そう。」
隆哉さんに促され三人揃ってカフェに入った。
珈琲を飲みながら今までの事を話した。最初吃驚して目を見張っていた凛子さんも、だんだんと落ち着きを取り戻し、頷きながら嬉しそうに微笑んだ。そして、、
「良かった、、本当に良かった、、信じて良いのよね?」そう言うと涙ぐんだ。
「凛子さん、もう大丈夫よ!きっと上手くいくわ!!」
「有難う、栞さん。」
私は凛子さんの手を握ると、
「きっと私達も何処かで繋がっていたのよ。」と伝えた。
「それならより嬉しいわ。」と凛子が言う。
凛子の目を見ながら、彼女をもっと安心させてあげたいと思い、
「凛子さん、最後もう一度タロットカードを引いてみるわ。私が感じるままに読んでみようと思うの、いいかしら?」そう言うと、、
「嬉しい、是非お願いします。」と答える。
私はトートタロットカードを取り出しシャッフルする。そして12枚を取り出した。
いよいよ次話~最終回になります。




