タロットカード~現世での関り(恩返し)
翌日朝早くに目が覚めた。3日間以上も暗闇を彷徨って来たとは到底思えない程~すっきりと爽やかな目覚めである。勿論体調は普段通り、いやむしろそれ以上に体の中からパワーを感じる程である。でも栞はそれを当たり前の事に受け入れ、起き上がり身支度を整えると~【少し散歩してきます、直ぐに戻ります。】とメモを残し外に出た。久しぶりに新鮮な空気を思いっきり吸い込む。やはりこの世界は素晴らしい、今まさに此処へ戻って来たと感じた。そして~改めて自分の事を考えてみた。
やはり私には役目があり、そのために生かされているんだと、また新たに感じた。私が見てきた世界、それは今私の関わった人達が抱えている悩みを、納得してそこを抜けていける様に導くためにあった。だからこれからそれを伝えなければならない。たとえ信じて貰えなくても話さなくては、、強くそう思った。
暫く辺りを散策して宿に戻った。「おはようございます。」そう言いながら食堂に入っていくと、、女将さんをはじめ隆哉さん、そして旅館のご主人が慌てた様子で、、「栞さん、心配してたんですよ、メモは読みましたが、、そんな体で何処にいってたんですか?」
「ごめんなさい、ご心配頂いて、、本当に有難うございます。」
「体、本当に大丈夫なのね?無理しちゃだめよ。早く中で休んで、、あ、その前に何か食べる?」
私は申し訳ない気持ちと、嬉しい気持ちが入り混じって何と伝えれば良いのかと迷いながら、、
「あの、私、もう大丈夫です。本当に大丈夫です。俄かには信じて貰えないと思うのですが、、実は私普通の人とはちょっと違うところがあって、、頭と心、そして体も。」私がそう話すと、、その場の三人が三様に驚きの表情を見せた。そして特に女将さんは呆れた様子で私を見つめた。
「私の事お話させてください。そしてこの3日間で私が彷徨ってきた世界の事も、、。そしてそれが皆さんの現状に拘っているんです。」
女将さんが「あなた一体何を言っているの?私達を揶揄っ(てカラカッテ)いるの?」と少し怒った様に云うのを、隆哉さんが止めた。
「お袋、俺も全てを理解している訳じゃないけど、凛子から聞いてある程度は分かってたんだ、、栞さんには特別な力があるって。だから彼女の話聞こう、俺はちゃんと聞きたい」
「有難う、隆哉さん。」
私はこの後、自分の旅の話をしながら、凛子さんと隆哉さん、そして女将さんの3人でゆっくりと話をする事になった。
いよいよこの後、凛子と隆哉、そして女将さんとの前世からの因縁について栞が話します。どうぞご期待ください。




