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OSHO禅タロットカード~~ 旅館にて 3

思い通りにならない体を無理に引きずるようにして食堂へ向かう。歩き始めるとゆらゆら眩暈がする、多分頭痛のせいだろう。それにしてもこんなに体が重いなんて、、。私は自分の体に何かが起きているのを感じてはいたが、それがどうにもならないという事も分かっていた。


食堂に近づくにつれ、人の話し声や笑い声が聞こえてくる。先程の静けさが嘘の様に賑やかだ。

やっとの思いで食堂の入口にたどり着く。そこから空いた席を探していると、何故かテーブルが斜めに見えた。そしてその時、女将さんが私を見つけて声を掛けてくれたのだが、、「どうそこちらへ、少しお顔の色が、良くな、、」そこまでは聞こえた。だんだんその声が遠くなり、そして天井がぐるりと回転を始めた。そ目の前が急に暗くなり、そこから先は覚えていない。


そして私は、この時から長い夢を辿る事となったのである。


始めは暫く暗闇の中を彷徨っていた。そしてそのうちに、急に目の前が明るくなり、、私は見知らぬ農村地に立っていた。季節は初夏、ちょうど田植えの真っただ中の様だ。

沢山の人が一列になり、それぞれの腰のあたりに結わえた苗を少しづつ手に取り田圃へと植えていく。全て手作業で行われていた。


その時何処からか怒鳴り声が聞こえた。

「何をぐずぐずしてる、さっさとやれ。」

「す、すみません。」

「おめぇは本当に役立たずだ。呆れるわ。」

怒鳴っているの初老の女性、60代であろうか。

「今すぐにやります、お義母さん。」

そして何度も頭を下げて謝っているのは嫁であろう。


私はまるで自分が叱られた様に思い、胸が締め付けられた。この二人は何か私と拘わりがあるのであろうか?

それにしてもここは一体何処だろう、、何をするためにここにいるのだろう?

そんな事を考えながら、ただそこに立って二人を見ていたのであった。






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