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OSHO禅タロットカード~~ カフェにて4

私は軽くシャッフルし直した。そして4枚を慎重に選んだ。



最初のカード  大アルカナ11 突破 (未来の為に古いパターンを壊す)


次の3枚  水の7  投影  (やりとりをはっきり見抜く事)


     大アルカナ8 勇気 (自分が自分として咲くための勇気)


     火のナイト 激しさ(もはや引き留めるものは何も無い)



本来なら此処までなのだが、何故か何かが足りない気がした。それで、


「普通は4枚で受け取るんですけれど、、今日はこれでは足りない気がします。2枚追加しますが構いませんか?」


彼女は頷いた。


大きく息を吐いて2枚選んだ。


大アルカナ18 過去生 (人生におけるカルマ)


大アルカナ15 コンディショニング (自分の中に眠っている本来の姿に目覚める)



やはりこれは、、。

やっぱりそう言う事だったんだ。


私は頭の中で素早く考えを巡らした。彼女にこれらのカードからメッセージを伝えるには、少し工夫が必要になりそうだ。


「では、アドバイスを読み解いていきますね。」


「はい、。」少し声が震えている。


私は大きく息を吐いてから話し始めた。


「あなたがご両親の事を気に掛けているのは良く分かりました。でも、あなたが幸せになるためには、彼の事を一番に考える必要があります。ただ、彼のご両親が反対する理由は、、。」


そこで私は言葉に詰まった。実は、カードを引きながら受け取った感情、それは強い憎しみであったのだ。そしてその根本は過去生にあるのだから、彼女には選べない運命なのである。だから、そうなるべくしてなったとしか言いようがない。そして、それを詳しく読み解く事も簡単ではないし、彼女がそれを理解するのもかなり難しいだろう。それでも彼女は知りたいと思うのか?


「これから話す事は、もしかしたら、あなたは受け入れられないかもしれませんが、大丈夫ですか?」


 彼女は、はっとするような表情をした後で、ふぅ~っと息を吐いた。そして、全てを受け入れる覚悟が出来たのか、しっかりとした声で、


「何かあるんですね?」と聞く。


私は頷きながら、彼女の目を見詰めた瞬間、『ああ、彼女は大丈夫だ』と感じた。それで、もう全部正直に話そうと心を決めた。


「実は、、彼の両親が結婚に反対なのは、あなたの実の両親の事が原因なのです。しかもそれは過去からの因縁によるものです。」

 私がそう言い切ると、


「わかりました。詳しくお話聞かせてください。」ときっぱりと言い放った。



                               続く


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