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少年秘密警察の日常  作者: 家宇治克
アリス狂乱茶会事件
10/109

10話 事件発生

 青空の下、そよ風が街を吹き抜ける爽やかな日。

 小鳥のさえずる声と薫のうめき声。

 ご機嫌な主婦の声と不機嫌な隼の声。

 道端で挨拶あいさつを交わす人々の眩しい笑顔を横目に全力でバイクをかっ飛ばす、爽やかもへったくれもない二人。

 バイクを運転する隼の後ろで薫は豪快にあくびをする。



「今日も良い天気だなぁ。車が少なけりゃなお良し、仕事がなければ殊更ことさら良し」

「寝ぼけたこと言う暇があるなら仕事しろ。サボって神奈川行ってんじゃねぇ」

 薫は「メンドクセー」とか何とか言いながらガムを噛み始める。


 朝一番に入った通報。

 部屋で人が死んでいるとかで至急向かうようにと言われていたが、薫の姿がない。慌てて電話をかけて、

「今どこだ!」

『ごめん、神奈川』

「バカヤロコノヤロォォォ!!」

 といった会話をしてから駅まで迎えにいくハメになった。だが、薫が帰ってきたのは駅に着いて一時間後。おかげで大変焦って運転している。


「だぁ〜って、中華街行きたくなってよぉ。散歩してたら知らねぇジーサン助けてたしよぉ。······ちゃんと駅まで帰ってきたろ?」

「署まで来いよ」

 呆れ、怒りつつも今に始まったことではないと諦める。やる気が底をついている薫を引きずって現場に最速で向かった。

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