2/2
私は何者!
おばあさんの目から涙があふれだしたのを見たとき、やよいにスイッチが入った。「やめなさいよ、おばあさんの手がちょっと触れただけじゃないの、ケガなんてしてないくせにどうして慰謝料なんていいだすのよ、いい大人が老人にたかってんじゃないわよ」。男はちらりと小さな邪魔者をにらみつけると、犬をおいはらうように「シッシッ」と言った。やよいはかまわず、おばあさんと男の間に割って入り、一歩も引かないわよとにらんだ。とたんに男の手がやよいの頬に飛んだ。脳がゆれるほどの衝撃で体が宙に浮いた。そのときやよいは体の筋肉が異常に収縮するのを感じた。
脚のバネを使って衝撃をやわらげながら着地するや男のみぞおちに思い切り蹴りをいれていた。続いて顔にパンチ。男は「なんなんだ・・・」と




