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SF白い雲  作者: 白木
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志村恭介編 ニ尾城

「何度も聞いていますが・・しかし・・実体が分からないものに」

「実際の所、俺も分からん。しかし、西方城発掘以来様々な事が近辺で起きている。発掘前後から脇坂博士も何度も命を落としそうになり、この真世ちゃんのご両親にしても不自然な事故死だし、お手伝いさんの岸田さんにしても、白川家の火災で亡くなっている。余りにも立て続けに色んな事が起きているんだ」

「商社撤退も?」

「そうだ・・。お前達の学生運動と、旅館組合の反対運動だけでは、あんなにあっさりと撤退する事は無かった筈だ。何かの強い上からの圧力としか今は思えん」

「うーーーん・・」


 志村は、腕組みをしながら考えた。そして、しばらくして、


「真世さん、1つだけ質問します。貴女の夢の中で赤い光は見ますか?」

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