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SF白い雲  作者: 白木
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志村恭介編 ニ尾城

「そうなんだよ、清治がね、最近私の考古資料に興味を持っていて、自分が以前に見た夢や、一緒に敦盛での磁場研究をしたり、香月博士の依頼を受けて、君が今居る岡山の西方城でも数回の放鳩訓練をやったんだよ。確かに磁場には、敦盛と共通のものがあって、更に東北の山中でも同じ所が一箇所ある。これは、一度志村君にも報告したらと思っていたんだ。香月博士も今はS工大の名誉教授。ゆくゆくは学長になられる方だ。多忙を極められていて、充分に以前のようには動けないので、こんな資料を私に提供してくれているんだ。私も考古学を自分なりに趣味として続けているが、脇坂先生の連絡先も分からず、丁度君の電話があって良かった」

「それは・・興味深い話ですね、それでは、私がそちらにお伺いしましょう」


 志村は品川を残して、単独政春の家に訪れる事となった。あれから6年後の事であり、今や俵清治と言えば、清竜号の使翔者として競翔界では第一人者と言われる天才競翔家として名高い。こんな所に動物学者と考古学者の接点が又出来様としていた。

 訪れた俵家で、高校生となった清治少年が出迎えた。彼は、若い日の香月を見るような輝きを持った少年に大きく成長していた。

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