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志村恭介編 古城
「でも・・何か変ですね。そのプラズマが太古に1つの物であった筈なら、一方は進化を早める為に滅亡させようとし、又現に我々のように秘密を探ろうとしている者もある・・と言うのは」
品川もそう言った。
「それもその通りじゃ。確かに矛盾しているが、その元は完全体では無かったと言う事だろう。或いは、ビッグバンの始まりより、砕け散った意志がそれぞれに次なる進化を目指しているのかも知れん」
品川が頷いた。
「これこそ、壮大な宇宙論ですね。考古学が物理学や理科学分野に融合するような・・そうすると、全宇宙が思念体だったのかも知れませんね」
志村も言う。
「肯定出来るなにものも無い。しかし、否定出来るものも今の私には無い。過去の発掘で明らかになった、インカ帝国の手術痕等例を挙げれば、その事象として捉える事は可能ですが・・」
「まあ、これでわしの研究の先が分かった筈だ。志村、今から品川君と行動せい。今なら政府関係組織は気付いて居らん」




