志村恭介編 古城
「それはのう、良く我々が聞く言葉で、霊体の事を『エクトプラズマ』とか呼んだりするじゃろう?それは元々外宇宙から来た気体惑星での。その気体惑星は、約地球の100分の1の大きさだった。それが太古の地球に衝突して、バラバラに砕け散ったのじゃ。気体は1兆の10兆倍と言う途方も無い数に分裂してしまった。それはバラバラになっても、1つの生命体としての意志を持っているが、実体は気体でしかあり得ない。そこで、エクトプラズマは個々にその自分の質量のレベルに合わせた活動を始め、それぞれに自分の意志で動く、動植物を創造したのじゃ。それをやがて途方も無い年月を掛けて、生死・・つまり創造と廃棄と言う形で進化させて来た。不具合なものを廃棄し、有能なもの、強いものを栄えさせ、そうする事で、自らエクトプラズマが互いに元の超意志体として融合出来る時を待っているのだ」
「へぇーー・・すると我々人類や猫とかもですか?」
「無論じゃ。その中でより飛び抜けた生物だけが最後に残る。それこそがエクトプラズマが創る最後の到達点なのよ」
黙って聞いていた志村であったが、
「博士、話の腰を折るようで、誠に申し訳無いのですが、私が以前、誰の作品だったか忘れましたが、古本屋で読んだSF小説にそっくりですよ、その話。確か・・『見えない生物バイソン』とか、何とか」




