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志村恭介編 古城
「お前も言うとるじゃろうが、紫竜、紅水晶勾玉、地磁気、超医学、科学の事を」
「はい・・。確かにそうですが」
「なら、何を躊躇する必要がある、お前は既に研究の歩を進めたんじゃ」
「それはそうですが・・」
「今更後戻りは出来まい。お前は探究する為にここに来て、そしてわしに尋ねとるでは無いか」
「困りました・・」
志村の声は沈んでいた。
「何が困ったんじゃ?安心せい。この発掘に関してはお前達はノーマークよ。身の危険に晒される事は無い」
「いえ・・そう言う事ではありません。私も学者の端くれ、探求の為なら例え命を賭けても惜しくはありません」
「そうです!先生、僕も同じ考えです。やりましょう!」
品川は若者らしく言った。しかし、志村の表情はまだ硬いままだ。




