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SF白い雲  作者: 白木
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志村恭介編 古城

・・・・その昔、この地は選ばれた村人が住む特定の地であった。その人々は超医学、科学を駆使し、又高度な通信技術すら持っていた。その一族は、太古より歴史上に大きな影響を与えているのだが、正体は全く不明で、決して彼等自身が表に立つ事は無かったと言う。彼等の使用物として紅水晶に依る、敦盛では発見されなかったが、勾玉(これはレーダー・通信に使用目的か?)そして手術を行ったと言う紅水晶レーザーメス等々。1つ1つの歴史認証を明らかにせねば分からないが、当時の文化レベルでは到底考えられない事ばかりである。その重要な発掘が西方城址だった。しかし、発掘されるべき筈であった数多い調度品は、既に何者かが意図的に処分したような痕跡があり、脇坂自身が、誰にも公開していないが、滑石の硯にその1つを発見したと言う。現代の機械で切断したとしか思えない程切断面が一定で、研磨した様子も無く、絶対当時の道具では不可能な加工を施している事にある。又、一部だけ、これは政府のある機関が持ち去ったのだが、未完成品であったが、高度な宝石加工技術。歴史から抹消された筈であった、例の古書の出現。脇坂自身がこの地に居れなくなった本当の理由として、深夜の墓場発掘や、禁断の紅水晶探索。それは人為的に作られた水路にあったのだと言う。この紅水晶のある場所は、山田が県からの補助金の予算を使って、上流の地点で木を伐採した為、数年前の台風時に土砂崩れを起こし、それで現在は掘り出す事は不可能と言う。それは、山田村長の意図的なものを感じているが、それより、現存していた紅水晶をまず自分の手に取り戻す事。そして、西方城発掘以来、脇坂自身が常に何者かに監視されており、身動きが出来ないので、そこで志村に古文書を送ったのだと言う。この事を考えて見れば、国家的な重要なシークレットが存在し、その扉を脇坂自身が叩いてしまったのでは無いかと言う懸念が強くなっている現在だと言う。

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