表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
SF白い雲  作者: 白木
50/1226

志村恭介編 古城

「我々は学者ですよ。そんな一般常識的な答えを聞きたい訳じゃない。その用途はもっと別にある筈と見ているからですよ」

「朝っぱらから煩い奴等よ。まあ、飯が出来たんなら、食いながら話そう」


 品川の作ったソフトボール大の握り飯と、地の味噌で作った味噌汁に、


「何じゃこりゃあ。こら!こんな握り飯があるかい。それに何じゃ、この辛い味噌汁は。年寄りを殺すつもりかい!全く・・ぶつぶつ」


 怒りながら食べる脇坂に、品川もぷりぷりしながらも、少し罰の悪そうな顔をしていた。志村とて料理等全く出来ぬ。


「その滑石はのう、硯に使われとるのよ。勿論装飾品としてな」

「ああ・・そう言われて見れば、柔らかいので、加工は容易いでしょうね。すると、西方城で見つけた訳ですか、この滑石を」

「ち・・志村、お前に関ったら適わん。重要だ等と言うんじゃ無かったわ」


 腹立しげに脇坂が言うのを、品川がにやにやしながら聞いて居た。普段は人の話等ほぅ・・とか、はぁ・・とか人事のように無関心に聞く志村だったが、事確信に触れると、たたみかけるように聞いて来る。T大学一の論客にして、若いながら超レベルな学者である事は品川が良く知っている。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ