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SF白い雲  作者: 白木
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志村恭介編 古城

 志村は笑った。しかし、品川は否定的には思っていなかった。太古の文明には必ず指導者が居り、それも飛び抜けた才能の持ち主で、その人物はまるで宇宙から来たか、未来から必然のようにやって来たかのような人物で、姿、能力、性別を超えた共通点があると言う。志村の唱える古代文明とは、意図的に誰かが創ったもので、その指導者には人為的としか思えぬ手術のような痕跡があると言う大胆な仮説である。それは常人を超えて、何世代の中から出現した天才では無く、意図的に創られた、まるでサイボーグのような人間だと言うのだ。こう言う志村の自説は、勿論品川以外の誰にも話しては居ないし、きっと皆は子供じみた発想だと笑うだろう。しかし、品川はこの志村に限っては、夢想を述べる人物では無いと思っているし、自分もその根源を探りたいと考えている。志村は全く宗教等無縁の人物で、では、その超医学を駆使するのは何者か、どう言う意図を持っているのか、そこに行き詰まった。異星人と言う余りにも安直な方向性では、その根拠すらどこにも無く、むしろテレビで時々やっているようない星人説を鼻で笑うような男だからだ。その男がこんな荒唐無稽な考えに到ると言う所に歴史と言う壮大なロマンが隠されている。確信があって追求するのはロマンとはならないのだ。その発見の瞬間に醒めてしまうものだから。

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