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FTB
「な、何だ!その生物は!」
頭が異常に大きく、鼻腔がその中心にあり、左右の眼は巨大で瞳の色はグレー、口は極端に小さい。背は120cmほどしかなく、体には生殖器も体毛も無い、TVで良くやっていた宇宙人そのものだった。
「ま・・まさか宇宙人?」
光原が言うと、
「皆さんが思われた宇宙人ではありません。DNA操作によって生まれた猿人です」
「まさか・・そこまで日本の国が研究を進めていたとは・・」
DNAの第一人者である香月が言うと、
「とんでもありません、香月博士はこんな猿人等簡単に作れる筈。つまり、これはただのサンプルにしか過ぎません」
「では・・私にそれを創れと言われるのか?」
香月の顔が険しくなった。鹿島は表情1つ変えずに答えた。




