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組織が明らかに
「・・つまり、私は何も分からないピエロとして踊らされていたと・・?」
志村が言うと、鹿島が答えた。
「そうではありません。志村博士の存在と、発掘が大きな活路を与えてくれました。だからこそ貴方を特科班のリーダーとしてお迎えしたのです」
「えっ・・!」
志村が驚くが、鹿島が別室へ10名の博士を案内した。
大きな劇場のような部屋だった。
「それでは、何故貴方達が特科班として選ばれたのか、ご説明申し上げましょう」
鹿島が指差すと、巨大なスクリーンが壁一面に現れた。それは奇妙で見た事もない球状の物体であった。