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組織が明らかに
「紅水晶の事でしたら、もう6、7年前からある少年が予知してましたし、近頃雑誌に載ったじゃ無いですか?その事でしょう?」
香月の推理は当たっていると鹿島は認めた。しかし、その少年の事について志村はドキッとした。
「少年とは一体・・?」
鹿島が言うと、香月が答えた。
「鹿島博士。人類には第6感の存在・・つまりまだ知り得ぬ特殊能力もあると言う事です。そう言う少年が日本に居ても何等不思議な事ではありません。むしろ、非科学的とも思える事象も、強いて言えば私が今ここで説明する事も出来ますが、貴方が言う紅水晶の存在が何故重要なのか、先にご説明を頂きたいのですが」
少し、ふー・・と志村は溜息をついた。清治少年の能力を香月博士は知っているのだ・・と。




