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SF白い雲  作者: 白木
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志村恭介編 ニ尾城

「な・・何故?どうして、真世さんが・・」

「だから何も俺は知らないって言ってるだろ?俺は伝言だけだ。1週間以内にあんたが行動しなければ、この連絡先は消滅し、真世さんは他の者が守る事になる。それじゃ」


 そう言い残し、恵二は去って行った。呆然と立ちすくむ品川だった。真世とは、既に何度かデートを重ね、文通を続ける間柄となっていた。品川にとって志村の指示は断れる話では無かったのだ。

 3日後、品川はT大学に辞表を提出していた。品川は悟っていた。真世を愛する心が志村を裏切る結果になってしまった事を。今品川にとって、真世の存在は自分にとって切り離せないものになって居た。そんな中で、志村が再び自分に救いの手を差し伸べてくれるとは・・いや、それは品川を助ける為では無く、斎藤真世を守れと言う意志であっても、結果的には自分をも救ってくれる事に繋がるのだ。品川はもう2度とこの研究に身を投じない決心をしていた。3日後、品川が連絡先に電話を入れると、


「はい!田村ですが」


 受話器の向こうで中年の男の声がした。

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