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SF白い雲  作者: 白木
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志村恭介編 ニ尾城

 そして、岸上チームは無許可を承知で、それからすぐ強引に調査発掘の範囲を広げて行こうとする。当然山田村長とのいざこざがこれより頻繁に起きるようになる。村では発掘肯定派と、反対派が自治会の中でも争う光景も見えるようになっていた。そして、この頃より山田村長が奇妙な行動をするようになり、品川の耳にも入った。深夜の散策である。その行動について唯一疑惑を持っていた品川は、毎夜山田村長の後を尾行して行った。それが2週間続いた晩の事、初夏とは言え、まだ肌寒い夜に沢の淵に山田は飛び込んだ。然り!品川はその様子を赤外線カメラに収めようと構えた。そして数分後、沢の淵から上がって来た山田の手には、固く握られた物があったのだ。品川はこれこそ、紅水晶の在りかと確信し、その様子を一部始終赤外線カメラに収めていた。

 品川が岸上にその様子の一部始終を見せると、彼は小躍りして、すぐ次の日には山田村長の制止も聞かず、アクアラングを装着したスタッフをその淵に潜らせたのだった。そして約20分後、スタッフが抱えて来た大きな岩盤から、燃えるような赤い水晶が発見された。岸上チームに大歓声が上がる。一部始終を不安そうな表情で見詰めていた山田村長がその場から立ち去った。

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