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SF白い雲  作者: 白木
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志村恭介編 ニ尾城

「関係無いだろう?由利さんには」


 いじわるそうに恵二は答えた。


「いじわるね、恵二さん。教えて!でも無理なら恭介に伝えて!恭介、又T大学に戻れるって伝えて欲しいの」

「・・・ははあ・・成る程。俺にも少し分かって来たよ。由利さんの考え・・」


 恵二は恭介の住所を書いたメモを渡すと、帝国商社を後にした。由利にははっきりと伝えていた。兄が由利を今でも待っているのだと・・。

 由利に、まだ恭介に対する気持ちがあるならば、必ず明日朝までには何等かの行動があると思った。深夜まで死んだように眠った恵二は、早朝になって、恭介の所在確認をすると、由利の住むマンションに向かった。出勤前の時間帯の事である。

 恵二が早朝由利の住むマンションの部屋をノックすると、


「ど、どうしたの、恵二さん」  


 驚く由利だったが、恵二は部屋へ少し強引に入った。部屋はきちんと整理していて、ボストンバックに詰められている荷物らしきものを見て、彼はにやっとした。

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