表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
SF白い雲  作者: 白木
11/1226

志村恭介編 古城

 教授会の後、頻繁に志村研究室へ出入りする者の数が増えていた。第一に大竹誠司教授、そして、同じ次期学長候補である白井充親教授、それに岸上助教授の3人であった。

 やや品川が神経質になっていて、その来室する者達を心良く思って居なかった。志村の優秀さを誰よりも知っている彼にとっては、出世の為にどちらの教授へも尾を振って欲しく無かった。しかし、大学で研究を続ける身ならば避けて通れぬ道なのかも知れないが・・。


「志村先生!」


 品川は最大の親しみと、敬意の念を込めて志村をそう呼ぶ。他に偉い教授が何人も居るのに品川は見向きもしない。媚を売る事も無い。勿論志村は大いにこの品川を可愛がっていたし、実直で優秀な彼を唯一この学内で信用していた。

 呼び止められて、久しぶりに向かう難波のお好み焼き屋の一室で二人は話し込んだ。


「何故今更あんなテーマを発表されたんですか?先生の意図が測りかねます」

「そう睨むなよ。これは餌なんだよ」


 苦笑いしながら志村は答えた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ