表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
SF白い雲  作者: 白木
102/1226

志村恭介編 ニ尾城

「そうか!君ほどの器量良しがいつまでも独身って訳には行かないだろう。どうだね?見合いだけでもして見るかね、先方は君の事を良く知っていて是非にと言う事なんだ」


 由利は深い憂いを抱えたまま、頷いた。赤城社長直々の縁談を無碍には断り切れ無かった。

 しかし・・赤城に手渡された写真は、恭介と同期であり、ライバルである、岸上公安であった。由利は・・ああ・・心の中で天を仰いだ。


「この男はね、T大学のエリートで、今度学長になった大竹君の直属だし、その奥さんと家内とは、以前より深く交友関係がある。志茂田学長が任期を残して早い引退となったが、いずれこの男の時代が来るよ」


 由利は、嘆息しながらも頷くしか無かった。この見合いが既に岸上によって仕組まれたものであるとは、知る由も無いが、由利が断れない程各方面に手を回していたのだった。

 そして、それから数週間程経った頃、志村恵二へ一本の電話が入った。由利からだった。その沈痛な響きに只ならぬものを感じながら、恵二は全く連絡の取れない兄、恭介の消息の手掛かりか?と感じながら、由利の待つ喫茶店に向かった。しかし、由利の生気の無い顔を見て、恵二は愕然とした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ