いけ!ガンダービームだ!
「いけ!ガンダーロボ!今度はガンダービームだ!」
大和君が、ちっちゃな拳を握って操縦する。
正義の声が、部屋に響き渡った。
「えっ、ビームはどうしたらいいの……?」
しかしエネルギー源が、回路の奥で戸惑う。
ガンダービームは、発射されない。
何か、システムエラーが起こったのかもしれない。
ガンダーロボのピンチだ。
「ママ、ビームだよ!ビーム、ビーム!」
大和君は必死に操縦桿を振り回す。
再起動の合図を、小さな体で送り続ける。
——そして、ガンダーロボの回路が、ぱちんと繋がった。
「え〜っと……ガンダービーム……」
お母さんの控えめな声が、静かに響く。
その瞬間、ガンダーロボの胸から、正義の光が迸った。
一撃必殺の、輝くビーム。
信じる心だけが捉えられる、光の矢だ。
「ははは!甘いぞ、ガンダーロボ!」
アギタロンが、高らかに笑う。
なんと怪獣は、ぴょんっと大空に跳び上がり、いとも簡単にビームをかわした。
空を切り裂く光が、青空を焦がす。
「パパ、ズルいよ!アギタロンは空飛べないよ!?」
大和君の叫びが、テーブルタウンに木霊する。
正義の心が、部屋の空気を震わせる。
「……あっ、そっか?ごめんごめん」
アギタロンは、慌てて地に降り立つ。
ティラノサウルスのような巨体に、翼なんてないはずだ。
それなのに、今、確かに空を飛んでいた。
アギタロンには、まだ我々の知らない、未知なる能力があるのかもしれない。




