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作者: せおぽん
掲載日:2026/01/02

猫を飼い始めて、半年程たった。賢いオス猫でトイレもすぐに覚えてくれた。


ソファで丸まっている猫に僕は言った。


「猫は良いよな。一日中寝ていてもご飯がもらえるのだから」


猫は僕の声が聞こえたのか、こちらを向いて言った。


「そうですか? じゃあ、代わってみます?」


「いいね。代ろう」と僕は応えた。


僕の猫生活が始まった。


猫の生活は素晴らしい。

身体は軽いし、カリカリも僕好みの味だ。高所恐怖症の僕は当初、テーブルに飛び乗るのも恐ろしかったが慣れてみればなんの事は無い。裸でいられるから解放感がある。ふかふかの毛で寒くもない。見慣れたはずの、この部屋も猫の視点になると新鮮に見える。実に快適だ。


数日すると、飽きた。スマホが恋しい。日課のソシャゲも数日放ったらかしだ。ログインボーナスが惜しい。彼女にも連絡できない。


テーブルに飛び乗り、おいてあったスマホにタッチする。ちくしょう。パスワードが変えてある! 指紋認証画面で、ぷにっと肉球をあててみたが当然ログインできるはずもない。


僕は「にゃーん」と鳴いて、人間になった猫に呼びかけた。


「ん?、戻してくれ? 嫌だよ。人間のほうがずっと楽しいもの。美味しい物が沢山ある。チュールで喜んでいたのが馬鹿みたいだ。服は窮屈だけれど、部屋を飛び出て何処にでもいける。人間は最高だね」


猫も人間を羨んでいたのだ。



にゃーん、にゃーん、と僕は、家に遊びに来た彼女に訴えた。


「今日はタマちゃん、やけに甘えるね」と彼女は僕を抱き上げ、優しく撫でながら言った。


「うーん、発情期かな。そろそろ去勢しないといけないかもね」と言って、元猫の僕がニコリと笑った。




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