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異次元10冊ノート ~無からノートを作り出すだけの男、流石に無双できない~  作者: ろうそく魔神
『変な力』とエンカウンター

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第5話 3つの質問

 3つの質問。

 今まで読んでたマンガ本やドラマ、アニメの記憶(大して覚えていない)を元に脳をフル回転させて、初球を放つ。


「あなた達の言う『異界人』とは、どういう人のことで、どんな利益のある存在なんですか?」


「それは質問が2つだな。3つのうち2つで数えるぞ?」


「いや!すみません……異界人がどんなやつかだけ教えてください!」


 焦りすぎた。


「異界人ってのは、ざっくり言うとこの世界からは別世界から来たやつのことだな。少なくとも俺たちの世界より進んだ技術を持っていて、魔法とは別の変な力を持ってるらしいな。」


 持っているらしい、ということはこの山賊どもが異界人を見るのも初めてなのか……?


「それで2つ目は?」


「ここから1番近い街はどっちにありますか……?」


「おめぇ逃げようとすんのはオススメしねぇぞ。」


 焦りすぎた。


「向きとしてはあっちだな、この川に沿って下ると『トライデア』っていうデカい街がある。まあ、俺たちみたいな”はぐれ者”が行くようなとこじゃないな。」


「あ、教えてくれるんだ……」


「それじゃあ、3つ目だ。」


 やばい、ここまでの質問でこれから助かりそうな光景が全然思い浮かばない。


 普通に考えてこの人達の下についたら酷い目に遭いそうなことくらいは想像がつく。


 かといって刃向かえば斧やナイフや杖?で武装してる大人3人に加えて、明らか屈強そうな狼男には絶対に勝てなさそうなことも分かる。


 つまり、この最後の質問に賭けるしかない。

 こうなったらもうヤケだ。思いついたこと全部言ってやろう。


「あなたたちは自分たちに対して『知識や財産を全て差し出すこと』を要求しましたよね。自分は最初、異界人の持ってきたモノを使って莫大な利益を得る手段があるのかなと思いましたが、2つ目の質問で自分たちがはぐれ者で街には入れないとも仰りました。」


 恐怖で震えながらも、ぐちゃぐちゃの敬語で言葉を続けた。


「街に入れないような人達が異界人のモノを売ったり、知識を有効活用してお金を得るなんてのは結構難しいんじゃないですか?」


「モノを売るのはなにも別に、街の商人である必要はないぞ。」


「だとしてもです。あなたたちはいるかも分からない異界人を探してこの辺りで待ち伏せしてたわけですよね?

 別にお金が欲しいだけだったらわざわざバケモノの出る森で”アタリ”か分からない異界人を狙うよりも、街道を通る行商人を襲った方がずっと確実だと思うんです。」


 自分がここに来てから聞いた言葉から、それらしい理由を推測する。


「つまりあなた達は異界人をお金儲け以外の何かの計画なんかに使おうとしているんじゃないでしょうか……?」


 狼の口角があがり、鋭い牙が煌めく。


「確かにそうだな。」


 そう答えるだけで、狼男に続く言葉はなかった。


「……え、それだけですか?」


「だってお前は今『自分たちを計画に使うのか』と俺に質問したよな。

 だから俺は『そうだ』と答えたんだが?」


「あ!!!!」


 焦りすぎた。


「質問は終わりだな。」


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