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第3話 異界人の若者たち
縄で両手両足を括られ、身動きが取れなくなった俺は山賊たちの拠点(と思われるところ)に運び込まれていた。
「にしてもツイてるっすね、2人も捕まえられるなんて」
山賊仲間のうち、ナイフを持っていた男が狼男に話しかけていた。
え、もうひとりいるの?と周りを見渡すと、自分と同じように捕まっていた青年がいた。
腕や顔にあるアザからして山賊に抵抗したのか自分よりも酷い目にあっているようだった。
「ああ、アイツの言ってたことは本当だったな。
ここの森で張ってれば丸腰の奴らが来るってな。
まあ、アイツらがアタリがハズレかはまだ判断つかねぇから本当に運が良かったのかは分からねぇけどな。」
それもそうだ、という感じで山賊たちが笑いだした。
「それじゃあ早速──」
狼男が腰を上げて両刃の剣を持ち、喉元に剣先を向けて言う。
「お前ら異界人だろ?
異界から持ってきた金目のもんと知識全部出して俺らの下僕になるか、
ここで死ぬか選べ。」
現代日本で平和に生きていた自分でも理解できる、生きた殺意だった。




