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異世界研修センター

緒方洪、二十八歳、独身。趣味はブッシュクラフト。彼は若くしてIT会社を創業し、たった七年でそれを上場させた後、二十七歳で売却した。手にした有り余る資金を元に、緒方は新たな計画を立てていた。それは、地元に戻り、私塾を開くことだ。特に、これからの時代に必須となるAI人材の育成に力を入れたいと考えていた。

地元に戻った緒方は、かつて母校でもあった廃校の中研修センターを購入した。広大な敷地は塀に囲まれており、私塾として使うには申し分ない環境だった。彼はこの場所に、自身の理想を詰め込むことにした。

まず、電力はソーラー発電で全てを賄い、水は地下水を汲み上げるシステムを構築。万が一の事態に備え、シェルター機能と大量の食糧備蓄も用意した。学習環境も徹底的に整えた。教材用のタブレットを多数導入し、かつての図書室は蔵書を大幅に増やして充実させた。プールは温かい露天風呂へと姿を変え、最新の大型コンピューターも設置した。
宿泊用の施設も充実させたもはや学校というより研修センターだ
校庭の一角には、自身の自宅となる瀟洒な戸建てを建築した。

数ヶ月をかけ、環境は完全に整った。いよいよ、AI人材育成のための私塾「緒方塾」の塾生募集に着手しようとした、まさにその時だった。

緒方は、自宅のリビングで募集要項の最終確認をしていた。窓の外に目をやった瞬間、突然、強烈な光が敷地全体を包み込んだ。視界は真っ白になり、同時に全身に浮遊感のような感覚が走った。

緒方の異世界生活が始まった
プロローグ
2025/07/18 18:00
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