レベル4 寂れた坑道のモンスター狩り2
前回に続きモンスター狩り、だが奥に進むと強敵が・・・・・・・チートが在っても現実は甘くない、何時も初心者がモンスターを狩れる程世界は優しくはない。
それでは寂れた坑道モンスター狩り2スタートです。
魔法の炎かガスの炎かは判らないが、大きな柱から松明の様に燃える光に照らされながら、三番の通過地点を目指してオレとエミリとミスティは行く、途中新たなモンスターが再び接近しトロッコのブレーキをして待ち構えると、スコップとツルハシを持った蟻が三体現れた。
黒光りの外殻をした蟻は大きく牛くらいは在るが、カマキリではないので一撃で胴体が真っ二つはないが、スコップと言えば第二次世界大戦の一部ドイツ兵が武器として扱ってたと言う、嘘か誠かは分からないがそんな逸話を聞いた覚えが在る、まあスコップはそれなりに武器に成る道具だが塹壕を掘る必要な道具でもある、まあ蟻が何故ツルハシとスコップを持ってるのか分からないが、モンスターである以上倒すしかない。
まあ某ゲームではトラウマモンスターである、家臣や町の人に話し掛けると蟻が出現すると言うあの伝説のトラウマシナリオ、まあこの蟻の親が寄生型のモンスターで無いと良いなと思ったが、良く考えればアレは白蟻だったなと思った、そしてミスティが言う。
「そいつは鉱山を荒らす害虫モンスターの、アントワークよ」
なんか普通ぽいニュアンスの名前の働き蟻かな?
「なんか固そうですよ」
黒光りした蟻のモンスターのアントワークに、エミリは及び腰だが蟻の弱点は熱や氷だ、熱は大抵のモンスターの弱点だが氷も大抵のモンスターの弱点でもある、何故なら生きてる以上体液が蒸発したり凍るのは生命活動おいて、重大なダメージに成るからだ。
まあたまに炎耐性や氷耐性等の生物が居るが、それはそれで弱点は在るが異世界には地球の常識が通用しないのも居る。
まあ固そうでも朧月なら斬れるだろう、実際固そうだったカマキリを斬ってるし、鞘からゆっくりと朧月を抜き先制攻撃を仕掛けた、アントワークは先に仕掛けられ混乱してるらしく慌ててたが、何故にアントワークは先制攻撃をして来なかったのか不思議で仕方ない、ちょっと隙が有った様な気がするが。
アントワークの右一体目を右から回り込み、首を切り上げる時に何か抵抗を感じたが斬れた、次に真ん中の二体目に行くと思わせて、背後に走り回り込み左三体目背後を取り背後から体に乗り、足場はやや滑ったりして悪かったが背後から首を斬るがやはり何か途中で抵抗を感じる、真ん中の二体目が立ち上がりツルハシを投げて来たが躱したが、連続でスコップで殴り掛かって来たが刀で受けながら流し、体勢を立て直してから走り同に向け胴に向け水平に流し斬る。
だが水平に流した朧月は何故か弾かれる、しかも硬く重い鉄に弾かれた様に反動で手が痺れる、急ぎバックステップで距離を取り何故攻撃が通らなかったのか、考えてる暇は無いので朧月を鞘に戻し魔法に切り替える。
「武器がダメなら、フォトンレーザー」
フォトンレーザー
光魔法初級だがコントロールが難しい魔法、何故に上級魔法レベルの魔法が初級なのかは誰にも分からない。
身体から黄金色に近い光と共に、アントワークに向け翳した掌から眩い光の閃光が走り、アントワークの腹を貫き坑道の奥に消えて行った。
「何か凄い凄い!」
エミリが何故かはしゃいでるが、此方としては何故に朧月がアントワークに斬る時に抵抗されたのと、胴体に弾かれたのか調べないと成らないが、魔法は通用したのに朧月が通用しない事はない筈だからだ。
「早めに剣の修業をした方が、良いかも知れんな」
「?」
エミリは何でて顔をする、まあ端から見たらそう思うかも知れない、まだ挫折て程ではないが挫折する前に対策をする、先ずはプラズマソードを取り出し装備し次に朧月からオーラビーム刀に換装、オーラビーム刀は刃付きでも普通刀よりは破壊力は在るが刃が外れる為、耐久力は通常の刃より寿命は短いのが欠点。
まあ攻撃? の朧月だが、何故にカマキリの胴体は斬れてアントワークの胴体や首はあっさり斬れなかったのか、モンスターの死骸を後で使って朧月の適正を調べなければ成らない。
ロドルフは知らなかった、まだ朧月に認められてない事を、この判断が後に朧月を使いこなせてる元小鳥遊悠一と使いこなせかなった元小鳥遊悠一の運命が決定的に別れた瞬間だった。
使いこなせた元小鳥遊悠一は、最初の仲間にはやや困った人物だったがとあるが、とある出会いにより剣の師匠や魔法にこの先の仲間との出会いに関わる事に成る。
オレはこの坑道では、オーラビーム刀を主に使う事にした、アントワークを素材収納庫に入れ再び行こうとすれば再び五体のアントワークが、地面から現れた・・・・・此ヤバくない?
早速だが仕掛けボタンを押し、オーラビーム刀を抜くが刃は抜いた為に刃は無いが、何故か背後でズッコケてる音がしたが気にしては成らない、オーラを柄のオーラ増幅器に流しスパークするエネルギーを一点に集め、青いエネルギーの刀の刃を形成する。
「蟻畜生に負けてられんからな、最初から全力で行く!」
「何かまた光る刃が……………」
何かエミリが言ってたが、それより集中して蟻野郎を倒す。
「はあああっ!」
全身にオーラを纏わせながら走り突撃する、先ずは近い一体を狙って凪払う様に走り行きスコップの一撃を躱し、胴体目掛けて斬るが抵抗はない。
「てやぁぁ!」
一撃で切り裂いた手応え有り、続き左から来たツルハシに防御する。
「シールド!」
見えないシールドでツルハシを受け流し、シールドを解除しツルハシが地面に刺さったアントワークを懐に入り斬る。
「とりゃぁぁぁっ!」
やはり斬れる、何故に朧月が斬れなかったかはもうどうでも良い、今この瞬間の事実が全てだからだ、方向転換をし再び近くに居るアントワークを斬り終わった頃には、ほぇ~としてるエミリが居たがそれよりもだ、雑魚相手なら朧月かフィランギで対応して他は色々使ってない武器を試す事にする。
「何か凄い凄いですよ、ドルフさん」
やっと我に返ったエミリに抱き付かれ、何か称賛されるがまだ世界には硬いモンスターがたぶん沢山居る、大きな穴に水を大量に魔法で満たして後は穴を大きな氷柱で詮をした。
「ギルドに報告の必要有ると思いますよ、此処を出た時は夜に成ってると思いますが」
今更引き返してもモンスターと戦闘に成れば、更に遅く成るしトロッコを全力で漕げばたぶんエミリが大怪我と、トロッコが大破する可能性すら在るし、全力でエミリ担いで神速で走ってもギルドに報告しても、ギルドやこの町の領主が動いても此処に来るのは最悪明日の昼に成る可能性が高い。
「それよりも、働き蟻が居ればそれを命令する個体が居るから、そいつを先に倒そう」
「・・・・・え”!?」
何かエミリが絶望の顔に成る、エミリに魔エーテルランタンを持たせ、オレ達は先に進んだ。
「最初からこのランタン出してれば、モンスター来なかったのでは?」
エミリが当初の目的を忘れてる、坑道のモンスターの間引きでこの坑道に来たのを忘れてる、まあ此方は保々誰も冒険者は来ないらしいし人気も無い、初心者や駆け出しが相手に出来るのはビックラットまでだろう、まったく奥に進めば進む程難易度が上がるとは優しくない世界だな。
カコ~ン
後方に転がる一斗缶、何処から落ちて来たのだろうか?
三番目の通過地点を過ぎ四番目の通過地点で、今日は一泊休む事にした。
この四番目の通過地点には、モンスターが寄り付かない場所が有り青い旗が大地に刺さってる、一応簡易で穴の空いた地面が有り何かスライムらしきのが穴の中に蠢く、まあ見なかった事にして次元バックパックから一応キャンプ道具を出すが、エミリの目が何故か死んだ魚の様な目に成る。
「ドルフさん、何ですかその見た事もない豪華な物は・・・・・・」
何か病んだ地雷系女子の様な、低く地の底から響く様な声で言うが豪華かは分からないが、地球ではそれなりにお金を貯めれば十万位で買える道具だ、まあ一部確かに高いけどね日本でも。
少々エミリに甘いドーナツを食べさせて、話題をすり替えさせてる間にレーションを出して温め、エミリにはパエリアのレーション……………何でもある屋は本当に何でも有り過ぎだな、普通にパエリアのレーション何て無いと思うのだが、まあ地球にもし有ったらオレの知識不足だな。
オレは辛口カレーのレーションを温め、匂いにやって来たエミリと夕食を取り、カプセルペンションを出したらエミリは気絶した、頭が色々追い付かなかったのだろう、お姫様抱っこしてカプセルペンションにお持ち帰りだ。
エミリのブーツをオレが脱がせ、ミスティにドーナツの箱を渡したら喜んで、自分の寝床だかに飛んで行ったが、自分より大きな箱を良く飛びながら持って行けるもんだ。
エミリの法衣も外し薄着にしないと、虫汁が布団に着くので脱がせたがまあ裸も見たし今更だな、廊下を真っ直ぐ進むが沢山部屋が在るが今思い出せば、一応土足大丈夫なペンションだったの忘れてたが後の祭りだ。
一部屋一部屋調べる余裕は無いが、廊下がT字に突き当たった場所の左に看板が有り、二階にオレ専用の部屋が在るらしいしので行くと階段近くにエレベーターが在り、自動で扉が開き乗れと案内されてるらしく乗ると自動で二階に着いた、まあ扉が開いたら前方に部屋が有ったが何故か開いてる。
人の気配がまったく無いのに、凄いおもてなし過ぎるな・・・・・・・エミリを大きなベッドに寝かせ、オレは汗を流しに次はお風呂を探すがまあT字の反対側に、何か温泉らしきマークが有った気がするので行くと、マークは気のせいだったが曲がり角の先に風呂は有った。
女湯と男湯と混浴が、何で入り口が三つも在るんだよ………まあ、エミリと後で混浴は決定事項だな、男湯に向け歩き脱衣場で脱ぎ体を洗い岩露天風呂の様な風呂に浸かり、今日の疲れを癒した。
結局エミリは尿意が来るまで目覚めなかった、その後めっちゃ夜をエンジョイした。
翌朝理解に脳が追い付かないエミリ、再びエミリから誘って来てたっぷりエンジョイした、たぶん現実逃避したかったのだろうがオレ的には朝から御馳走様です、何か朝からヤル気が更に増したよエミリの献身に感謝だな、本人はそんなつもりで求めた訳では無いだろうが。
エミリと朝風呂に入るが、やはりシャワーしか知らないエミリを色々教えるのは大変だった、二人で風呂に入りオレの身体に背中を委ねてぐったりしながらも、お風呂に浸かるリラックス効果と何故か混浴はラベンダーの香りがするが、エミリは気に入ったらしく甘えながら満喫する。
エミリの防具は何故か洗濯が出来た、専用の機械でだがそしてエミリは追い付かない脳により壊れた、まあペンション出て暫くトロッコに乗ってたら元に戻ったが、途中の色々を無かった事にしたらしい。
次の五番目の通過地点を通過したが、この坑道の半分をやっと通過したに過ぎない、だが七番目の通過地点で魔エーテルランタンが通用しなかったではなく、何故か大量に居るアントワークの大量の群れ達、普通に気持ち悪い。
「近付いては来ませんが、何かヤバいですよドルフさん」
エミリの顔から血の気が失せる、それ位の恐怖だがまあ倒せなくは無いだろうが一応数日ぶりに活躍して貰う。
「さて頼むぞ…………行け、ウォーター・ラビットストリーム!」
水色の光を身体から薄幸はと共に、水から形成された兎ちが現れるがたまに飛んで来るツルハシに潰されるが、それにキレたかのように更にスピードを上げ現れる五十以上のウォーターラビットと、八十以上の群れでウォーターラビットを殴り倒しに群がるアントワーク。
激突は一瞬で起きるがまだオレが魔法を発動してる為、倒されても魔力が続く限り援軍のウォーターラビットは補充される、押し返しは押し返されを繰り返し一時間後にはアントワークを半分に減らしたが、此方もウォーターラビットが半分以上が消え去ったがいつの間にかアントワーク以外に、赤い蟻のアントナイトと青黒い蟻のアントジェネラルとそして六メートルクラスの、尻に赤いタマゴらしきのを引き摺った、ミスティが「アレはアントクイーンだわよ!」と教えてくれたが、ドラゴンも普通に住める坑道に現れたラスボスらしきクイーン。
六メートルの白い女性の顔をした頭には蟻の触覚、顔は堀の深いヨーロピアンモデルの様な美しい美貌だと思う、何故に思うかと言えばそれは美貌だと思う人各々の感覚だと思うからだ。
だが次の瞬間、気持ち悪い物を見てしまった………本当に気持ち悪………。
次回に続く。
??? 「私の出番まだなのかしら?」
やや癖っ毛の銀髪少女が文句を言うが、まだ出番では無いのだ。
??? 「そろそろ出しなさいよ、作者!」
まだ先だから出れません、次回もまだ坑道の中だ。