レベル2 エミリと冒険者カード
完成した四輪の安定してるが、ガードとかを付けた為やや不恰好な大八車(だいはちぐるま)を、飛行バイクと共にアイテム収納庫から取り出し適当な紐で結び、木の影から持参してたらしき良くあるファンタジーアイテム袋から出して着替えたみたいだが、服装は破かれた服装と全く変わり無い気がするのは気のせいだろうか?
蛇香(じゃこう)をミスティがチョイスして、少女に渡して少女は飲んでたが…………凄く嫌そうな顔で飲んでた、ミスティ・・・・・狙って飲ませてないよね?
そして一応少女に、自己紹介する。
「オレはロドルフだ、宜しく」
「私はミスティよ、人間さん」
どや顔で何故か自己紹介するミスティ、そしてもじもじしながら少女は自己紹介する。
「私はエミリ、初心者冒険者で魔法のヒーラーを担当してます、後あの金髪の方が初心者冒険者育成をしてる、ベテラン冒険者のガルハラさんとその隣は奥さんのミニアムさんです」
だがその本人達は蘇生してばかりで、気絶状態な為自己紹介は不可のだ。
「…………ミズリーの街には、私が案内しますね」
こうして可愛らしい美少女エミリちゃんの案内で、飛行バイクのサイドにエミリちゃんを乗せ向かう先は彼等が拠点にしてる街、鉱石と宝石の採掘が街の収入源であるミズリーの街に向かう、一応鉱物は川を使った船の運河運搬手段と、土竜と言う二足歩行で身体は大きく肉食には見えないが、鳥の羽が退化したような腕の土竜が巨大な鋼鉄の荷台を引き、街道を爆走してるが専用道路が在りそこは一般人立ち入り禁止の区域で、たまにバカなゴブリンが間抜けに歩き踏み潰されてるらしい。
土竜は知力が高いらしく、働くに値する食料を与えれば人間を乗せずに決ったルートを走ってくれるらしい、まあ同盟国の日ノ本は土竜無しで運搬する鋼鉄の乗り物で、物資や人の運搬や貿易品の運送もしてるらしいが、それってSLか電気等の電車や貨物列車だよね?
「私も何時かガルハラさん達の様に、世界を冒険する旅をしたいです・・・・ガルハラさん達はもう世界を冒険しないみたいですが、それに・・・・かっての仲間が奥さんのミリアムさん以外は居ないらしいので」
冒険者パーティーを解散した人みたいだな、だがこのエミリちゃんだけでは基本一人旅は無理だろう、某ゲームの女性主人公の一人はモンスターに殺されかけた所を確か、野心家の殿下に助けられて城に連れ込まれ・・・・・連れて来られたしな。 他にも奴隷商に捕まったりやら色々有る、某ゲームの遊牧民的なちょっとアレな主人公の一人だが、だが人の事が言えない立場のはオレだけどね、何処かで旅に一緒出来る仲間でも探さないとな、ミスティは基本ナビがお仕事だし戦闘能力は不明だから。
飛行バイクは大型バイク系でありながら安定し、乗った感じは安定感がバイク以上で扱い易く道を選ばない万能タイプ、まあ車の様な四輪の安定感だがちゃんとバイクと同じ様なハンドリングで運転可能、だけど欠点は有り雨等降ってると屋根が無い為ずぶ濡れに成る事くらいだ。
荷台の四人を落とさない様に低速輸送し、エミリちゃんが飲んだドリンクの値段や仲間の蘇生に使った値段を聞かれたので、話をしたら速効で白目を向き気絶したが気持ちは分からなくも無いが、白目を向き気絶するとは………器用やな・・・・・この子。
だがその本人はこう思ってた。
(私達に使ってくれた回復薬は、私達では何年経っても払い切れない金額です、此は私が身を挺して何とか支払わないと成りません、この前必要無い避妊と病気を予防する魔術刻印をしてくれた、教会の長く私達親を失った子供に優しく接してくれた、そのお姉様がこの前払えないお金の払方を教えてくれた方法、好みの男だったら身体で払えば大抵何とか成るて言ってましたし、何とか成らなければ身体を更に使ってエッチな事をすれば、大抵何とか成ると言ってました)
だがこの事を真に受けした結果、後に「本当にやるとは思わなかったわ、それにエミは結構エッチな子だから溜まってると思った」と言われて、エミリは後にこの行動が黒歴史に成るが幸せも手に入れた、だが彼が助けに入らなければ盗賊に犯されて死ぬ人生だったので、悪党以外は全員命を助けられた今だが、でももしこの地に降り立たない失敗をしてれば彼女達に未来は無かった。
無い未来は有りその世界では、ロドルフではない名をした冒険者として仲間と大切な者と旅をする、その世界では運命の出逢いは直ぐに訪れてたり着いた地で、冒険をしてたら亜種のモンスタースライムに襲われてたり、不思議な花の中で呑気に寝てたり等色々な運命が待ってたりする、だがこの地に来たロドルフは先輩転生者と合流するがそれはアフロディーテ女神の地球ネタを広めた為、ある年齢から成長もしないが人間の身でどんな状態でも、死ぬ事が許されない祝福等を与えられてる・・・・・余計な事は怒りを買うのである、その余計なネタは数年で消えたがアフロディーテは地球の女神と一緒にされた為、まだご立腹だがもしロドルフがネタを思い出してたら、どうなったかは定かではない。
のんびりとミスティと途中プリン休憩をし、小腹を満たし再び低速で走りミズリーて街を目指し行く、そして自分で金額聞いて気絶したエミリちゃんが復活したのは、昼を過ぎた目的の街の城壁の様に囲まれた大きな鉱山の街ミズリーに到着し、城壁の入口の街に入る検問所待ちをしてたら目覚めてくれたエミリちゃん、飛行バイクを何か物珍しく皆見てたが古代の乗り物と言ったら何故か全員納得して居た、それで良いのかこの街の人達は…………検問所では、エミリちゃんが経緯を話してくれたお陰で冒険者カードが無くても、後ろでまだ気絶してる一人の顔パスにより街に入れたが、基本よそ者が来た場合は厳選な審査をされるらしいが、冒険者ギルドでカードを作る手続きをするついでに案内の一人が、不審な行動をしないか見届けるらしい。 城壁の様に要塞化されたミズリーの街に入る、浮遊バイクはアイテムボックスと言う事にしてアイテム収納庫に入れた、アイテムボックスはこの世界では魔道師協会の会員なら誰でも買える魔法らしいが、魔力消費が其なりに必要な為に魔力容量を鍛えて無いと使えないらしい。
魔力容量は三十代近くで伸びなく成り、人によっては人間の肉体と同じ様に衰退化する人も居れば、長年第一線で命を掛けて戦ってた者程容量が低下するリスクは低いらしい、まあ魔力成長は鍛える事により成長するが勿論世の中には裏技も在るがそれは、信頼が無いと無理な裏技で有りミスティがその裏技を知ってるらしいがお勧めしないと、耳打ちされたが理由はオレには全く無意味らしい。
浮遊バイクから騎士が連れて来た馬に牽引され、四人は大八車と共に治療の為癒しの女神の教会病院に運ばれて行った、一応血の栄養に成る物を目覚めたら食べさせて下さいとは言っておいた、そして気絶中に身体のだるさが回復したエミリと見届け人の騎士と共に、街の大通りの石畳の道を歩き進み、露店や店に宿屋が並ぶ大通りを歩み活気溢れる歩道の道を歩き進む、屋台からは甘い香りや肉の焼く香りに人々の熱気が感じる、祭りの様な活気だが此がこの街の普段らしく平和な日常の風景が広がる、基本ヨーロッパの木組み建築と変わらない街並みと厚みの在るショーウィンドウが在る、大抵のショーウィンドウに飾られてるのは新品の衣服を売る店であり、武器屋やアイテム屋も在るが分厚い特殊なガラスのショーウィンドウで、店の商品展示をしてるが傷薬を売る成りする前に、冒険者ギルドに行かないと何も出来ない………暫くし木組みの大きな建物前に到着する、外には看板が有り冒険者ギルドと商業ギルドが四階建ての中に入ってるらしい。
「一階はパブと冒険者ギルドの受け付けが有りますよ、パブは色々面倒ですけどギルドに通さない依頼とか貼り付けて有りますよ、依頼をギルドに出す費用が出せなかったり安い素材の採取依頼とかですね」
そうオレに説明しながら観音開きの扉の一つの取っ手を取り、ゆっくりと扉を開けエミリちゃんは入って行き、その後ろをオレが付いて行き最後に騎士が入って来る。 建物の中は結構広く大きな市役所の様な慌ただしくも日常の喧騒が広がる、入口より奥の方にパブが有り真昼から酒を飲み騒ぐ男達、一応揉め事が起きない様にか屈強なスキンヘッドの警備員らしき人が数人立ってる、服装は青い軍服の様な感じだがギルド職員も青の制服に統一されてる為、服装のデザインはまちまちだが青い服装の色が、冒険者ギルドで働く人々の指定された色らしい。
冒険者ギルドの男性職員は青いベストかスーツ、女性職員は青いスカートに白のブラウスかスーツらしい、スーツは個性で仕立ててるらしく統一性はないが仕事が出来る人が多いらしく、忙しく動き回ってたり冒険者の持ち込みの素材の査定窓口は更に忙しそうだ。
そして各窓口上に案内板が有り、何か免許更新や役所のお知らせ看板の様に書かれてるが一部場所には、列が全くない場所が在るがその窓口は今向かってる案内板受け付け窓口と、新しく冒険者登録の窓口の二つである。 エミリちゃんが先に行き、用件を伝え窓口の二人の女性のクマ耳の女性が窓口裏の通路に走って行った、もう一人は更に話を聞きながらメモを取り近くに異変を感じ来た男性に話をし、エミリちゃんは男性と女性職員に詳しく話を聞く為に連れて行かれ、オレは新しく来た金髪の女性職員と騎士にドナドナされた、まあ冒険者登録窓口を通り過ぎ建物の奥に誘導されとある一室に三人で入り、巨大な水晶球が在る部屋で何やら審査をされる。
「それでは水晶球に触れて下さい、犯罪歴が有った場合どんなアイテムも無効化されますので意味は在りませんよ」
女性職員が言うと、頷きながら騎士が言う。
「フムその通り、隠し事は不可能で在る」
何か犯罪者として疑われてる気がするのだが、まあお約束の未知の人間に対する接し方かも知れないので、どんな人間か分からないのに信頼はされないだろうが…………普通犯罪者かも知れないとか思うかな?
まあやましい事はしてないので、さっさと終わらせて悪党を放出して後で悪党の巣穴でも家捜しして、金目の物でも貰って来よう。 水晶球に掌で触れたら青く優しい光が広がり、何故か女性職員は見た途端に部屋から飛び出るし騎士は何故か直ぐに謝って来た、理由を聞くとこう話した。
「今まで見た事の無い光だ、大抵少しでも軽犯罪をしてれば白く輝くし詐欺等をしてると黄色く輝くが、普通の者なら大抵魔力や鍛えた力の測定で光の強さが現れるが、君はたぶん新規登録では初の快挙かも知れないぞ」
フツメンだった騎士が、鼻息荒く言うのでやや引き気味に後ろに後退する、何かやらかした感は在るがまあ疑いは晴れた模様、そして数分後ロマンスグレーの高身長の筋肉ムキムキな男とエミリちゃんにさっきの女性が来て、女性職員は最初に疑った言葉を謝罪した。
「すまないな兄ちゃん、俺はこのミズリーの冒険者ギルドの責任者のルキウスだ、失礼な事をしたのはすまないが一応この国の重要な稼ぎを担う鉱山の街だからよ、疑わしき者は一応簡易水晶球検査ではなく、この世界に数個しかない水晶を使わせて貰ったがまさか中級クラス以上の魔力を持つ、ルーキーが登場とはな」
「・・・・・・・・」
エミリちゃんが一瞬白眼を剥き、昇天してる様に動かなかったが数秒で現実に帰って来たらしく、眼に光が戻ってきたが何か少しふらふらしてるが大丈夫だろうか?
「それで兄ちゃん、悪党を魔法で倒したらしいが証拠品が無いと報酬を払えない、モンスター堕ちした奴等とは言え指名手配のモンスターなら、高い報酬を払う為に必要なんだよ」
「? 魔法で倒した?」
「? 倒しましたよね?」
このギルドマスターは何故に、魔法で悪党を倒したと言ったのだろうか? エミリちゃんを助けた時は、確か物理攻撃だったし電撃で痺れ……アレか………ショック棒剣で痺れたからかな?
あと何故に吸い込まれたの見てるエミリちゃんが、そう勘違いしてるかは分からないが、一応悪党は生きてるし魔法から出せると言ったら。
「生きてるだと!? 元人間とは言え、化け物に成ったモンスターだぞ正気か?」
「ウンウン」
ギルドマスターから正気かと言われたが、近くでギルドマスターの言葉に「ウンウン」と同意してるエミリちゃん、此方から言わせれば人間をモンスター扱いして無い世界から来たし、悪は法で裁くのが当たり前の世界だが、価値観が違うとこうも価値観の人の倫理観も違うのかと実感する。
「たまに生きたまま、化け物化した盗賊だったモンスター連れて来る冒険者は居るが、大抵あの少女何だよな…………此処数年見ないから、何処かの大陸に行ったのだろうな」
地球の日本人の倫理観の人物が居たらしい、しかも少女らしいので転生者辺りかも知れないな、一応ダークプリズンから出して身柄を渡すと嫌な顔をしながらチェックをし、騎士は応援を呼びに走り行き女性職員は金額査定をしてたが一応言う。
「オレは数人しか倒して無いし、手負いだったので負傷し運ばれたこの子の仲間に報酬は払って下さいね、この子………エミリちゃんの仲間とエミリちゃんに」
渋い顔をしギルマスのルキウスさんは頷く、ぼそりと「黙ってれば一人の賞金に出来てたのに、正直過ぎるバカらしいな」と、だが正直言ってこの悪党に大金の価値は無さそうな気がしたし、全く活躍すらして無いしおこぼれで倒したり貰う賞金で喜ぶ程お金には困ってない、そもそも後でアジトを探してお宝を手に入れる気だったから、賞金より悪党が貯めたお宝の方が価値が高い。
「私達にですか!?」
何故か驚くエミリちゃん、驚く程の事だろうか? 仲間が倒した報酬だ、エミリちゃんの仲間とエミリちゃんが受け取るのは当たり前だと思うが、それに仲間の治療費とか必要だろうしとギルマスに言うと。
「確かにな、兄ちゃんが受け取らないならガルハラ達と嬢ちゃんが受け取らないとな」
「………私、仲間を癒してただけなのに…………」
だがギルマスは言う。
「だが、嬢ちゃんが居なければガルハラ達は兄ちゃんが来る前に死んでた、回復役か回復アイテムを使う者が居なければ、冒険者パーティーは成り立たないさ、戦うだけが冒険者の仲間ではないバランス良く仲間を支える職業が必要なんだ、まあ後で新人神官の冒険者育成をガラハルに頼む予定だったが暫くは無理だな」
そう言いながらルキウスギルマスは、何か考え事をしてるらしくアゴに指を当て顎髭も無いが弄る様な素振りで居た。
「本当に貰って良いのでしょうか?」
そうエミリちゃんはそう呟くが、まだ新人だし貰える物は貰うに限ると思うのだが、お金が無ければ生活費も大変だと思うのだが、そして査定が続く中オレは違う女性職員に連れられ冒険者カードを作りに行った、作ってる最中にさっき居た方がやや騒がしかったが赤錆の様なプレートカードを渡された。
「それでは説明しますね、冒険者カードには色により一人前か駆け出しか半人前を判別してます、駆け出しの冒険者カードは灰色~鉄の色に成り、からはステンレスと銅でステンレスはDランク冒険者、銅はCランク冒険者に成りますが冒険者ランクは一人前に成った冒険者から適応されます」
どうやらプレートの色がステンレス色に成らないと、一人前には成らないらしいがオレの冒険者カードは、赤錆に白い星一つなんだが星の意味は何だろうか?
「銀~白金カードは冒険者ギルドが認めた冒険者で、宿屋や武器屋の買い物で少し安くしてくれますが、現在の全世界の冒険者ギルドの最高ランク者は金色冒険者カードのAランクです、たまにカードの色を鉄のままや違う色にとの要望者には、カードの色と星の色と数で対応してます」
駆け出しの半人前にはランクは無いが、一人前に成ってやっとランクを貰えて色々な高ランク依頼とか受けれるのかな? まあ、高ランクは余り目指す気はないが色々世界を見ては見たいし、高ランクは幻のランクが在りB~SSランクが在るが、SSランクはおとぎ話レベルの太古の英雄と後に呼ばれた、遥か昔の冒険者が達した以来居ないらしいよ。
「そして冒険者カードの星ですが、星の数はギルドに貢献した数であり、ロドルフさんは犯罪者の運搬と極悪人が二人居を連れて来た功績により、駆け出しの灰色ではなく赤錆ですがモンスターである悪党を沢山生きたまま連れて来た減点で、ギルドマスターの権限で鉄色カード昇格に必要な星9個を没取しました、次回は生きた状態では連れて来なくて結構です、まあ見せ物公開処刑の見せ物娯楽には成りますが人気は在りません、それに他の国ではモンスター奴隷として扱ってますが、我が国では犯罪者をモンスター奴隷にして働かせる仕事は無い為に必要性は無いので」
犯罪者と言う信頼の無い者に、信頼して輸出する鉱物資源の仕事はさせられないらしいが、前はモンスターカナリアとして扱ってたらしい、まあ危険な場所に死んでも構わない罪人を使ってたが、犯罪者の遺体を退けるのが嫌な作業員が多い為、時間を掛けて安全確保に方向転換したらしい。
他国では悪党の利用は積極的で、たまに発生するモンスターの異常発生にモンスター奴隷盾として扱われるらしい、まあ一般人の人権を踏みつけ命や財産を奪ってる代償としては仕方はないが、モンスター扱いはどうかと思うが地球の殺人とかの犯罪者がのうのうと一般人の様に、人の人権と命を粗末にして生きてるよりはまだマシな気がする、だって殺された遺族の無念は晴らせるからねどんな形にしろね。
そしてゴブリン達の死体は売れなかったが、ゴブリンの防具はスクラップし再生材として売れる事に成った、ゴブリンソードは売らなかったがバックラーは一個50ガルドルで売れた、兎モンスターのタイムウオッチャーは肉としてギルド下請けの解体師が解体、二体の美味しい肉を貰った以外はタイムウオッチャーの肉が欲しい業者に売った、まあ人間サイズの兎では在るが高級に近いラビット肉らしい、高級ジビエ人気ランク上位の肉らしい。
あとエノ~キは解体を頼み、コアクリスタルが高値で売れたがエノ~キのコアクリスタルは無色の土コアクリスタルで、主に農作物の畑の連作障害を無効化し肥沃な大地に回復する効果が在るらしいが、他にも生活雑貨の道具のエネルギーとして等に使われてるらしい。
一番需要が在るコアクリスタルは、光に火・水・風・氷・雷で特に人々の暮らしでのライフラインでの需要で、この五つが特に高額で国の貿易取引やモンスター討伐を推奨してるが、火のコアクリスタルは特に炎系モンスターの初心者向けモンスターに多いが、火山や温泉に地熱や暑い地域に多く生息するが、このルスルス国には余り炎系のモンスターが居ないらしい、逆にこのミズリーの街の川向こうの鉱山山脈の向こう側には、氷系モンスターが多いが初見初心者殺しのモンスターだらけで、初心者やCランク以下には推奨出来ないモンスターらしい。
あと冒険者カードは作った日から、1000ガルドル以上の素材を売ると預金と物を買う分割払いや、借金払い等が出来るがある程度の支払い期限を過ぎるとこの国では、鉱山で借金分働く労働義務が発生するらしい。 だから基本冒険者は、成るべく街の宝箱や素材採取のついでに小銭稼ぎに宝箱を探すらしい、今回エミリちゃん達が請け負った依頼は増え始めたゴブリンの討伐か、ゴブリンの巣を探す事だったがその仕事をオレが偶然にゴブリンを倒したが、まだ巣は発見されて無いから依頼は下げる事は無いらしいが、余りゴブリンの巣の調査や討伐は初心者を育てるパーティー以外、引き受ける者は少ないらしい。
説明を終え振り向けば、何かを決意したエミリちゃんが居たが此がこの先長い付き合いの始まりに成るとは、誰が思うだろうか? そして、振り向いたオレにエミリちゃんは言う。
「私が街を案内しますね、ロドルフさん」
微妙にぎこちない表情で彼女は言う、まあ最初の異世界の街ゆっくり案内を頼んだ、冒険者ギルドを出れば昼を過ぎた昼下がりのティータイムの時間帯、優雅にコーヒーを飲む紳士が冒険者ギルドの向かいの建物の、店の道路側の席で飲んでるみたいだ。
何故にコーヒーと思ったかと言えば、近くから風にたまに香るコーヒーの香りとカップがコーヒーカップだった為、それに『カフェ・ドックリア』と店の名前もお座りした犬の形をした看板が在る為。
「あそこは、土の様に黒く苦い飲み物屋さんですよ」
(苦いから苦手です)
土の様に黒くは無いが、オレはブラックコーヒー派ではなく牛乳とやや甘めのカフェラテ派だ、この頃は振らずに飲めて美味しいカフェラテもコンビニで売ってたな。
「土の様には黒くは無いが、工夫によっては色や味も名前も変わる飲み物だね」
エミリちゃんは不思議そうに聞く。
「本当ですか?」
そう言った直後、ジト目で見て来るエミリちゃん。
(世間知らずと思って、騙して無いですよね? ロドルフさん)
エミリがそんな事を思ってるとは知らないロドルフ、異世界だからミルクや砂糖の関係でブラックしか無いのかなと、ジト目するエミリを見て思うロドルフといつの間にかロドルフの懐で昼寝をしてたが、会話で目が覚めて話を聞きオチを知ってるミスティはロドルフの懐で、オチを言わないでぬくぬくと再び寝直すのだった。
露店を周り異世界の焼き菓子は、甘味が足りない………特に砂糖の甘味が足りない、砂糖は輸入が大半らしく国内でも生産はしてるが、主に鉱山資源と麦と胡椒に力を入れて生産してる為に甘党ではない国王の方針により、農作物の生産はある程度決まってるらしいが王妃様が砂糖の生産を、国王に圧を掛けなかったらさとうきびの生産は酒で終わってたらしい。
「────なので甘いお菓子が保々無いのですが、他の大陸にはケーキて言う白くて甘くて果物が乗った夢のお菓子が在るって、ミリアムさんが言ってましたが本当でしょうか?」
何故にオレに聞くエミリちゃん、異世界の甘味事情はミスティが知ってるはずだが、ミスティの姿が見えないが懐の辺りでたまにもぞもぞとした動きが在るから、どうやら勝手に懐で寝てるらしいミスティ。
「私の話しを聞いてますか? ロドルフさん」
何故かエミリちゃんに怒られた、夕暮れが近付き露店の一部では夜営業が準備を始め、夕食の買い物に来た主婦の値切りタイムが始まると昼とは違う賑やかさが広がる、まあ日本で言うタイムセールとは違うがやってる事は変わらない。
「100銅貨銭にマケなさいよ!」
「今日取れたてのキャベツを一個150銅貨銭なら売るが、100銅貨銭では売らないぜ奥さん」
冒険者は基本世界通貨しか使えない為、金貨のガルドルしか買い物が出来ない………国に永住しない限り、エミリちゃんは国民で在るが支払いを見た感じ永住権が無いらしい。
個人の情報を知りたいとは思わないし、出会ったばかりの少女に聞いて良い筈はないしデリケート部分だと思うし、デリカシーが欠如した人間では無いので聞く気はない、そして前を歩くエミリちゃんが不意に振り向きオレに言う。
「今日の宿屋は私が案内しますよ、駆け出しやお金が少ない冒険者が使う宿屋ですが、そこで良いですよね?」
返事をする暇もなく、何故か手を握られ引っ張る様に連れて行くエミリちゃん、冒険者ギルドの在る大通りとは違う細い路地が無数在る、生活感溢れる道を冒険者ギルド裏手の道に行き更に少し離れた場所に、長屋の様な木造の建物は年期の入りが中々おんぼ…………歴史を感じる建物だ。
「一応二人で一室なので、フリーで泊まると割引に成りませんよ」
(女性冒険者と、カップル冒険者限定で安い宿屋ですよ、しかもカップルだと1ガルドルで泊まれますし、それにお礼も私は身体を張って果たしますよ、教会のお姉様直伝の男性に御奉仕テクニックを)
……………今、何か引っ掛かる何かを感じたのだが、何か背中がゾワゾワするが何故だ?
こうしてエミリちゃんに連れられ、おんぼ…………歴史を感じる木造ホテルは以外に内装はしっかりしてて、泊まる部屋は一階の奥の部屋で以外に綺麗に保たれた宿屋だ、部屋に入れば窓は無く外の景色を見る事は出来なかった、そして部屋は何故か広いベッドの在る部屋と簡易キッチンやトイレに、ぬるい水が出るシャワーヘッドが無いパイプが在るシャワー室、色々雑な作りだが部屋は在るが何故にベッドは一つ何だろうか?
まあ恋人のカップルなら分かるが、何故にオレはエミリちゃんとこの部屋に来てエミリちゃんに何故に、身体を洗われてるのだろうか?
「広い背中…………お父さんより広くて、何か柔らかいですね」
(ロドルフさんの背中、何か落ち着きます)
(当たってるよ! 双曲線が当たってるよ!)
背中に抱き付かれ更に訳が分からん思考、一体オレは何をされてるのだろうか? そして、何故に二人でぬるい水を浴びて身体を洗ってるかと言われたら。
「先に行って身体を洗って、汗を流して下さいね」
(恥ずかしいから、先に行って貰いましょう)
そう荷物を置き普段着に着替えるエミリちゃんに言われた為だ、部屋に入って何が在るかは教えて貰ったし、水洗トイレにしては雑なトイレは臭いがアレだが使えるだけマシだろう、世の中には余り個室のトイレがオープン過ぎる環境も在るらしいし、簡易キッチンでも水は出るし薪は無料らしいのでキャンプ気分で小さなレンガ釜で温かい料理も作れる。
水は火を付けて沸かさないと成らないが、基本水はぬるいが衛生的には問題はないらしい、浄化した水が長く水道を通ってるからぬるいらしいが、水を浄化してるカテゴリーが気になるがこの先の事を考えたら聞かない方が無難だろう、それにいざと言う時は薬を飲めば何とか成る筈だ。
アイテム収納庫からボディータオルと、ボディーシャンプーにシャンプーインリンスを出して洗い、頭から泡を流してれば何かの感触を背中に当たり、背中に身体を密着し洗う様に当てて動いてるが、それ誰に教わったのかと言いたくなるが色々我慢して、そして今に至る。
「良い香りですね・・・・・」
(教会のお姉様から聞いた、男性に御奉仕する方法は効果あったのでしょうか? あと、この不思議な泡の香り良い香りですぅ~すはぁ~)
「・・・・・・・・・・・」
(どんな状況なんだよぉ~!!)
こうしてオレはこの日、異世界で新しい身体のDTを捨てた・・・・・・経験は二度目だが、そしてエミリちゃんは言う「代金が払える気がしないので、私が身体で払いますから気持ち良く成って下さいね」と、別の方法で身体で払う選択肢は無かったのだろうか?
まあ、本人がそれで良いなら構わないが自分の身体を、軽く売り過ぎではなかろうか? まあ、オレ的には美少女に筆下ろし出来て最高だが、そしてエミリちゃんは以外に性欲が強い方だがスタミナは無い様だ。
・・・・・・・・・・
翌朝目覚めると暗い部屋に居た、隣には美しい肌を晒したエミリちゃん……いやエミリと呼んでとおねだりされたので、エミリと呼ぶ事にしたが何故かミスティが何か働いた感を出して何かしてたが、余り詮索はやめよう……………
「…………むにゅむにゅ…………おはようドルフさん」
(死に別れた両親以来の安心感、ドルフさんは私に安らぎをくれる、そしてもうドルフさんから離れられなく成っちゃいました、あんなに私を求めてくれて嬉しかったので・・・・・・でもまだ少しねむいです、こんなに疲れるとは思わなかったけど・・・・・・)
眠気と戦いながら左腕に抱き付くエミリ。
「何か安心します、ドルフさん・・・・・もっと私を可愛がって下さいね、此からも」
(ドルフさんともっとしたい、もっと私を求めて・・・・・・お願い・・・・ドルフさん)
潤んだ瞳と甘えた声で言うエミリの頭を、左手で優しく撫でれないので、暫く一緒にこの何でもない時間を楽しむ事にした、そしてこの日は宿から出ずにエミリのおねだりリクエストに答えた、エミリのお腹に在る紋章らしきのは後に判明するがそれは後に同じ事をしてた、アルケミストの新人冒険者も同じ事をするからである。
そして翌朝ぐったりしたエミリを起こし、オレ達は冒険者ギルドに行き今度はモンスター討伐の接近戦と、エミリの仲間の退院後の貯金作りの為に冒険者ギルドに行き、エミリには自分の身を守る術を得る為に軽くて硬い攻撃力が高いメイスを買い渡した。
そしてエミリには身体で払って貰う、具体的にはモンスター狩りのサポートとして働いてもらう、それに初心者モンスターがこの鉱山には初心者にはもって来いの狩場だが、冒険者密集鉱山の為たまに他の冒険者パーティーとイザコザが発生するらしい。
だが常時討伐クエストがある、この鉱山に沸くラットや虫モンスター討伐のクエストを受けた、内容はビックラット10体討伐か虫モンスター20体討伐かたまに坑道に出る、普通の動物に見えるモンスターのコウモリ討伐で、コウモリは見付けたら倒す程度で超音波攻撃放って来る厄介なモンスターらしい、たまに強い虫モンスターが古い坑道から出るから注意してと言われた、何かカマキリ系みたいだがミスティ曰く「ドルフなら倒せる相手よ」だそうだ。
こうして綺麗な白い長い石の橋の歩道を歩き、昼近くには鉱山の入口に到着し昼を軽く食べてから、冒険者に無料で貸し出しの手漕ぎトロッコに乗り古い坑道から行く事にした、何故に古い坑道から行くのだって? それはトロッコが無料で借りれる路線が古い坑道だけだったから。
新しい方は初心者の鉄色カードパーティーが沢山居るらしく、行くなら防具の防御力の実際の強度も試したいので此方に進む、エミリには回復アイテムのグミを渡してるので魔法以外の回復手段も用意した、後は刀の朧月の性能と技を閃きに行く。
まあ何か大量に敵が来ても、ウォーターラビットストリームを使う予定だ、そしてエミリのベレー帽に寝てる妖精は無視し、オレ達は古い坑道に向かった、何故か嬉しそうに微笑むエミリを見ながら一人で、人力トロッコを動かして古い坑道に向かう。
次回に続く。
エミリ「此で私がメインヒロイン、聖王様の子孫の姫でも異世界の姫でもなく私がヒロインです!」
???「私も居るけど? エミリさん」
エミリ「出たわね、ぽっと出姫」
???「ぽっと出とか言わないで!!」
次回に続け…………たぶん。
次回ミズリーの鉱山の洞窟編