パパがふたり
冴木俊一は、3人家族の家の大黒柱である。妻は、愛で、息子は元気という。俊一は、愛からシュンと呼ばれ、愛は、ラブちゃんと俊一から呼ばれている。俊一は、探偵である。最近、愛の行動が怪しいと思っている俊一は、妻のあとを追うことにしようとしていた。(じゃあ、行ってくる)いつもと同じ様子で出かける俊一。(行ってらっしゃい)愛は、見送る。 愛が家に入るのを見てから、電柱の影に隠れて、妻が出かけるのを待っている、俊一。たばこを何本も吸って、ケータイ灰皿がいっぱいに溜まっていた。俊一が家を出てから、2時間くらい経っていた。(まだ出かけないか)俊一が、そんな事を呟いていると家のドアが開き、愛と元気が家から出てきた。(お、やっと出てきたな)俊一は、愛と元気のあとを追い始める。 バス停でバスを待っていると、バスがやって来て、ある停留所で止まり、愛と元気、そして、俊一が降りた。小さな商店街を歩いていると、愛と元気は本屋さんの前で立ち止まり、そこへ偶然、俊一のケータイが鳴った。事務所からだった。俊一は、仕方なくその場を去ることにした。俊一は、タクシーを止まらせて、タクシーに乗り、自分の事務所へ向かった。 元気にマンガ本を買ってあげた愛は、本屋を出ると、停留所でバスを待っている、俊一そっくりの男と、綺麗な女がバスに乗る所だった。愛は、激怒して、(元気!!帰るわよ)と言って、タクシーを捕まえて、家へ帰った。 その夜。(ラブちゃん、そんなに怒ってどうしたの?)(とぼけないで、あの女は誰なのよ?)(女?あ!もしかしてゆかりちゃんの事?)(ゆかり?)(あの子は、弟の彼女だよ!)(弟?シュンに弟、いたっけ?)(絶縁状態だったけど、今日、俺の事務所に来て、仲直りしたんだよ)(お母さん、良かったじゃない。パパじゃなくて)(うーん)愛は、何か納得できなかった。(さあ、それよりステーキ。今日は、パパのおごり。食べよう)愛は、何かやはり納得できなかったが、俊一を許してあげた。




