【2周目】第一回作戦会議
一回目は野盗に殺されゲームオーバーになったけど、二回目は失敗しない。
前回と同じく、盗賊討伐の御達しが家老より告げられる。
ただもう黙って従うだけじゃない。
生き抜くために、私も策を練らねば。
「兵を20名、お貸しくだされ。必ずや、その成果を約束致す」と家老に進言。「必ずや!」と有無言わさず了承させた。
半兵衛の視線が熱い。どこまで見抜かれているのだろう。
ただ、与一は何処吹く風で外を眺めている。
そんなこんなで、前回と何も変わらず目的地の集落に。
村娘としけ込む義経・与一に待ったをかけ作戦会議だ。
「これより、我が意を伝える。意見あるものは何也と申せ」
「この度の戦の華は、弁慶。其方に持たす。ひとりで全部の野盗どもを潰せ。野盗如き、弁慶なら造作もない事であろう」
「はっ」
「そこの不満そうな義経。其の方は、頭領を頼む。」
「はっ」
「但し、重要なのは一人も逃がさない事だ。さらに殺さず、全員引っ捕らえる事を目的とする」
「野盗など、生かしておく価値もない。皆殺しすべきだ。」
「いや、主は野盗の使い途を既に考えているのであろう。口出しは無用」
「そうだ。よく聞くが良い」
「私は、国は民だと考えている。民が国を育む。新田開発、治水工事などやる事は山積みだ。人がいるのだ。」
「私の目的は民を想い、民によって国を富ますこと。貴様らは、気に入った物を召しかかえても自由にして良いぞ」
「「承知」」
「では、若、作戦は終わりじゃな。もう良いか?」
与一くん。君の用事は村娘だろう。自国の未来より女性が大事とは何たるマイペースなんだ。
「与一、貴殿には今回出番こそないが、いざという時の弓による援護に期待している。皆の命を守るのは与一の役目と心得よ。行って良い。」
会議は解散となった。