【上杉】謙信との一騎討ち
武神・剣王、上杉謙信が刀を抜いた。
これって戦略ゲームの筈。シミュレーションゲームなのにエンドはRPGになってるよ。
謙信公が、ラスボス役になってる。
やるか、天下はすぐそこだ。
前衛は弁慶。盾役だね。攻撃の要は勇者・義経。与一は、遠距離支援。私は盗賊?国主なのに?半兵衛は私の護り。
即席チームだ。
勝てる気しないぞ。
嫌な予感しかしない。
謙信公の一撃を弁慶が槍で防ぐ。弁慶の巨体が飛ばされた。横から義経が攻撃。当然避けられた。義経の攻撃に合わせて与一の正確無比な弓が飛ぶが剣で弾かれる。盗賊の私は見ているだけだ。
これ勝てないよ。きっと。軽く遇らわれてる。
特に分が悪いのが義経の技が見極められてる。義経、謙信公と何度も剣を合わせているもんね。
何度も何度も繰り返す。
ダメだ。ビクともしない。
半兵衛の必殺・見切・柔術も謙信公相手じゃ隙がないらしい。隙を作るのか。
よし、爆弾を投げる。踏まれた。終わった。
役に立たないらしい。盗賊では。
「殿、真面目にやってくれ。いつもの様に指示してくれ」
だって、ロープレ得意じゃないし、どうしよう。
「与一、謙信公に弓は効かぬ。この剣を使え」
西洋のロングソードみたいなのを渡す。
「重いよ。これ」
ガンバだよ!与一。これでロープレっぽくなるじゃないか!
ロングソードは、厚みがあって防御にも使える。丈夫だし、謙信公の強攻撃でも折れないよ。安心して。
「猪口才な」攻撃を受ける与一。可哀想に。でも、防御は出来た。良かった。
死闘は続く。双方疲れが見えてきた。義経は、傷だらけだ。弁慶、与一は防御中心だが、よっぽどの威力なのか、攻撃を受けるだけでヘトヘトだ。
戦いが動いた。
謙信公の渾身の突きが義経を貫いた。
「義経!!!」
血みどろになって義経が倒れた。
弁慶に隙が出来た。弁慶にも剣が入った。与一は辛うじて避けたが利き腕を骨折したばかりか、疲労の為、意識が朦朧としてる。
与一の剣をとり、信玄に向けて構える。
「よくもよくも、我が友を」
「これが戦いである」
謙信の一撃が私を襲う。躱せない。怖くて膠着したのか?
横に飛ばされた。血吹雪が顔にかかる。目の前に斬られた腕が落ちる。半兵衛の腕だ。
半兵衛が腕を斬られ沈む。
「うわああああ」叫ぶ、吠える。
途中ですが




