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【上杉】最終決戦

天下統一まで残すところ、ひとつ。

最強の敵、越後・上杉謙信だ。


信玄さえ、やっつければゲームエンド。

クリアだ。

エンディングが流れ、私は元の世界に戻れるはず。

このクソゲー、2度としない。


最後もアレ、やるよ。

「皆の者、よー〜く聞けぃ」

「最終決戦である。敵は史上最強の上杉謙信だ。謙信公は、唯の戦好きの大バカである。付き合ってやろうではないか」

「最強は我らだ。我らは、正義だ!」


与一曰く「まさにその通り、激しく同意」


里見勢5000、上杉勢5000が 同じ陣形で対峙する。

両軍が見える近くの高台の丘に、上杉謙信と私及び配下4人が合戦の行方を見守る。

指揮は幸村に任せてある。


上杉「何も、数を合わせる必要など無かろう。10万の兵で踏む潰せば良いのではないか」

里見「犠牲者は、少ないに越したことはないですから」


合戦の合図の法螺貝が吹かれた。

里見軍後方から大砲による攻撃がされた。

謙信「凄いもの持ってるな」

里見「反則級の強さでしょ」


上杉勢騎馬隊は果敢にも騎馬隊が先行して突撃してくる。当然だ。里見軍は、鉄砲がメインなんだから。

「撃てぇ!」鉄砲攻撃だ、入れ替えの連射。信長の作戦をそのまま踏襲した。

止まらない上杉勢、おびただしい数の手榴弾を投げ、火矢で発火、大爆発をさせる。

里見「アレ、本当は投げたらすぐ爆発するんですけどね」

上杉「そんな物作るなよ」

里見「あっ鉄砲隊、早く逃げろ」


里見軍の騎馬隊が突撃。上杉勢を足止めした。それでも勇猛果敢に鉄砲隊へ向かう上杉軍の騎馬隊。

流石に強い上杉軍の騎馬隊。

里見軍騎馬隊が突撃時に音爆を大量に撒き散らしていた。火矢を放ち、一斉に爆発させた。物凄い爆音に馬が嘶く。

上杉「お前、どれだけ火薬持ってるんだ。領土で大量に生産させてるのか」

里見「最後ですから、派手に使いますよ」


馬が使い物にならなくなったら、鉄砲の集中砲火。止まった馬上の敵は鉄砲の良い的だ。

ただ、鉄砲隊第一部隊にはかなりの損害が出た。

上杉軍の騎馬隊もかなり減ったが、こちらの騎馬隊も初めから数が少ない。痛み分けってところか。

里見「なかなか拮抗していますね」

上杉「当然だ。我が騎馬隊は決死の覚悟がある」


両軍の騎馬隊が引き、歩兵同士の戦いだ。

これも上杉勢の方が明らかに強い。

鉄砲隊が隊列を整え、歩兵の後方から攻撃をする。

狙いが正確な狙撃で次々と敵兵をやっつけた。

上杉「鉄砲とは凄いものだ。だが貴様、我が軍の動きが読めるのか、次から次へと対応するではないか」

里見「鉄砲を使った戦略だけは、随一です」


足軽の勝敗が決する頃、上杉勢が逆転の一手に出た。

騎馬を使った本隊突然だ。鉄砲隊主体の里見軍にとってこの攻撃を一番恐れていた。守りの神様・幸村を起用したのもこの為だ。

それでも、上杉軍の騎馬隊突然には耐えられないであろう。

里見「やられましたね。我が軍の弱点を突く見事な作戦です」

上杉「お前相手に何も策がないと思ったか」


だが、しかし。

地面から、一斉の鉄砲攻撃で上杉騎馬隊が一掃される。

堀を巡らせ、そこに鉄砲隊を隠して置いたのだ。

上杉「読んでおったか。やりおる。それより、5000より兵が多い様だぞ!」

里見「小賢しいのが里見です。良くご存知でしょう」

上杉「ふむ。しからば」


上杉謙信が剣を抜いた。

「部隊の合戦も勝負が見えた事よ。5人掛かりでかかって来るがよい。お相手いたそう」


最後の最後の戦いの始まりだった。




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