【九州】 犠牲者
九州征伐が始まった。
弁慶・義経・与一・半兵衛に加え、明智光秀等の里見主力部隊が九州に上陸。
孫市を有する長曾我部軍と合流した。
長曾我部勢はよく頑張った。本隊上陸の足掛かりを作った。
だが、大友勢を潰し、最後で大友勢の攻勢にあい、長曾我部信親を失った。雨の日に鉄砲が使えない事を見越しての攻撃に長曾我部信親は最後まで味方を守りきった。立派な最後だった。
もう少し早く本隊と合流出来ればと思いが募る。
九州征伐が続く中、長曾我部勢は土佐に撤退。信親の葬儀が営まれた。
里見を代表して自ら葬儀に赴く事に決めた。
国主が一武将のために葬儀に赴くなど異例中の異例だ。
葬儀が終わり、ひとり海を見ていた。
長曾我部元親がやってきた。
「息子のために来てくれてありがとう。おまえの言う通りだった」
「ああ」
「おまえは、なぜ結婚しないんだ」
「天下を統一すること以外に興味がないからさ」
「変わったやつだな」
「あとはこの土佐の様な国を作りたい。家臣も民も笑顔がいい」
「そうだろう」
「悲しんでる場合じゃない。悲しみと喜びは伝染する」
「よく言うぜ」
「おまえさ、未来が見えるのか?それだったら教えてくれれば。変えられないか?だよな」
「おゝい鯨が潮 吹いてるぞ!すげ〜」
「おまえさ、鯨を見に来ただけ?」
葬儀が終わった長曾我部元親はすぐに四国統一を始めた。新しい馬と武器の力は絶大だった。四国統一も間もなく終わるだろう。




